この人たちの「常識」って?
ポチです。
いよいよ夏です。
今年の夏はまた一段とお暑いようで、嫌になってしまいます。
そうは言ってもまだ朝晩は涼しいので、エアコンはあるがスイッチを入れない我が家も、朝家を出て夜中に帰る私としては、「過ごしにくい」というところまでには至っていないのですが、この暑さは、先が思いやられます。
みなさん、無理をされずに、この夏を乗り越えてください。
さて、今日は、先日の頭の構造が変な下関市の教育長さんの話 の続報です。
今朝の「朝日」山口版の紙面からどうぞ。
教育長発言への朝鮮学校抗議 下関市長が「非常識」
下関市の嶋倉剛教育長が日本の朝鮮半島に対する植民地支配について「植民地支配は歴史的事実に反する」と発言した問題で、山口朝鮮学園の人たちが市役所で発言に抗議する活動をしていることについて、江島潔市長は7日の定例記者会見で、「迷惑なのでいい加減にしてほしい」と述べ、嶋倉教育長には発言の撤回や謝罪を指示しない意向を改めて示した。
会見で江島市長は、今月3日から続く学園側の抗議について「大人数で来ることは想定しておらず非常識。数の力で屈することはありません」と述べ、嶋倉教育長に対しては「慎重に発言するよう口頭注意している。これ以上マスコミに出るような場を積極的につくりたくない」と話した。
学園側は6月26日の教育長の発言を受け、3日に同学園が運営する山口朝鮮初中級学校の関係者70人が撤回と謝罪を求める申入書を市教育委と市に提出。4日には回答を受けるため約30人が訪れたが教育長側は面会を拒否した。この後も学校関係者らは市役所を訪れ、教育長との面談を求めるなどしている。
嶋倉教育長の発言を巡っては、堀内隆治・前下関市立大学長らが、発言の撤回を求める申入書を提出。民主党県連も発言撤回と謝罪を求める決議を採択した。
7日は社民党県連合代表の佐々木明美県議も市役所を訪れ、市長と教育長あてに発言の撤回と教育長の辞任を求める申入書を提出した。市民らからは賛否両論が寄せられ、反響が続いている。
ということで、江島市長さんに言わせれば、朝鮮学校関係者の方々の抗議は「非常識」なんだそうです。
前回の記事では、直接の当事者である嶋倉教育長さんの異常さを書きましたが、今日は、それを擁護する江島市長さんの異常さについてです。
率直に言って、嶋倉さん以上に江島さんはヘンです。
まず最初に、江島さんが「嶋倉教育長には発言の撤回や謝罪を指示しない意向を改めて示した」という点に関してです。
この場合、「撤回」や「謝罪」の対象になる嶋倉さんの「発言」というのは、まぎれもなく、「植民地支配はなかった」「対等な併合だった」という内容に関してでしょう。
「植民地支配」なのかどうかという問題については、すでに決着のついている問題です。なぜなら、嶋倉さん自身が「政府見解を尊重する」と発言され、事実上の前言撤回をおこなったからです。
「政府見解」とは次のものです。
村山談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」
(1995年8月15日)
「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」
日韓共同宣言
(1998年10月8日)
「小渕総理大臣は、今世紀の日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた」
「読んで字の如く」です。
27日午後になって嶋倉さんは、これを「尊重する」と言われました。そして、それは、6月27日の午前中までの発言と正反対の内容です。
嶋倉さんは、「相手から筋違いのお話が突然出されたため、その話に立ち入ることを否定する発言を行った旨を説明したもの」などと言い訳されていますが、そんな言い訳が通用するはずもありません。
であるならば、正式に撤回と謝罪をされるのは当然のことです。そして、江島市長さんはそうするように指示されるのが当たり前なのではないでしょうか。
江島さん。
あなたや嶋倉さんが、ご自宅で酔っ払って何を言おうが、そんなことはご自由にどうぞ。しかし、あなたは市長さんだし、嶋倉さんは教育長さんです。公的責任の範囲の中で、間違ったことを言えば、自らの責任に照らして「ごめんなさい」と言わなきゃ。
それもできないようでは、やはりお二人ともお辞めになるのが一番かと。それで、「自由の身」になって、どこでも好きな場所で好きなことをおしゃべりになっていたらよろしいんじゃないですか。
2つめの問題は、朝鮮学校関係者に対する態度です。
嶋倉さんの発言に抗議し、その撤回と謝罪という、当たり前のことをおこなっている朝鮮学校関係者の方を「非常識」と言ってのける良識のなさにはあきれ果てます。この江島さんという人の「常識」とは一体何なのでしょうか。
この人の「常識」に、VAWW-NETジャパンにトンデモメールを送った頭の悪い日経の記者の「常識」を思わず重ねてしまいました。
http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY200807050111.html
取材先の「期待」に報道が従うわけないだろ。
常識を持て。ばか者。報道ってのは取材先の嫌なこともちゃんと中立的に 伝えるのが役目なんだよ。なんであなたがたの偏向したイデオロギーを公共の電波が垂れ流さなきゃいけないんだよ。あほか。あんたがたの常識のなさにはあきれはてる。
ね、なんとなく似てるでしょ?
きっと、頭の中も似てるんだと思いますよ。
それで、私が一番気に入った(?)のは、次の言葉
「数の力には屈しない」
開いた口が塞がらないというのはこのことでしょう。
「巨大な力に立ち向かう正義の使者」を気取ったこの物言い。あきれ果ててしまいます。
なんか、この人、ご自分の立場がまったくわかっていないですよね。
だって、自分は山口県下最大都市の市長ですよ。それに立ち向かっているのは、生徒数50人足らずの学校関係者ですよ。下関の在日朝鮮(韓国)人の方全員合わせても数千人じゃないですか。
それを「数の力」って、いったいなんですか?
しかも、何千人もの人が市役所に押し寄せたのかと思ったら、たったの70人と30人。これを「数の力」とは言わないでしょう、いくらなんでも。
と書いていたら、次の共同通信配信のニュースを目にしました。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008070801000352.html
下関教育長が発言を謝罪「大変ご迷惑をかけた」
2008年7月8日 13時12分
山口県下関市の嶋倉剛教育長(44)が山口朝鮮学園の関係者に対し、朝鮮半島に対する日本の植民地支配について「歴史的事実に反する」と発言した問題で、嶋倉教育長は8日、市教育委員会の定例会で「大変なご迷惑をかけた。今後は教育行政の信頼を損なうことなく職務に当たる」と謝罪した。
一方で、学園側が謝罪や発言の撤回を求めていることについては「直接会ったり、文書で回答するつもりはない」と説明。その上で「(日本が植民地支配を謝罪した)日朝平壌宣言の詳しい内容について認識を欠いていた。今後は政府見解を尊重する」と述べた。
定例会で市教委の志満順三委員長は「下関市は地理的に朝鮮半島と近く、ほかの都市より関係が深い。今後は誤解を招くことがないよう注意してほしい」と求めた。
教育長は6月、教育補助金増額の陳情に訪れた学園関係者が「植民地支配により日本に渡航せざるを得なかった朝鮮人の子弟が通っていることを踏まえてほしい」と求めたのに対し、「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」と発言した。
(共同)
本当にひどい奴だね、嶋倉さんって人。
教育委員の人には「迷惑をかけた」って謝るけど、朝鮮学校関係者の方には謝らないっていうんだから。
もう、最低!!!
下関市民のみなさん。
いいんですか? こんな人物、教育長にしてて。
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