あったかくなる話

2006年12月26日 (火)

がんばれ!夕張

 ポチです。夜はさすがに冷えますが、冬にしてはあったかすぎる日が続いています。そんな変な気候の中、みなさん、お元気ですが?

 さて、あったかいといえば、昨日の「朝日」の「ひと」欄に、土屋美樹さん(19)の話が出ていました。アノ夕張市で介護福祉の仕事をしてがんばろうとしている人です。読んでて、ほんとうにあったかい気持ちになれました。

 読んでいない人のために、簡単に内容を書くと、彼女は、隣町の専門学校で介護福祉を学んでいます。来春、卒業したら、夕張市の老人福祉施設で働きます。
 夕張市は、65歳以上の方が約4割で市としては全国最高。15歳未満が約8%で、これは全国最低。財政破綻の中、全国最低の暮らしを強いられます。
 彼女は、高校一年から、市役所近くのコンビニでバイトをしています。近所にスーパーもなく、お客さんのほとんどは高齢者。日用品や食料を大量に買い込んでいくそうです。彼女は、大きな荷物をさげて帰られる高齢者の後姿を見送りながら、「この人たちを支えよう」って思うようになったそうです。
 高校時代の友人は、ほとんど残っていません。友人から時々電話がかかってきて、「夕張の守り神になってネ」って言われるそうです。
 で、彼女は、来年、成人式です。彼女も式の実行委員なんだけど、市は補助金60万円を全額カット。困っていたら、住民の有志が18万円カンパしてくれました。式でやるゲームの景品にしてくれと、ホテルが食事券や入浴券を提供してくれたりもしました。そして、バイト先のコンビニに手作りの募金箱を置いていたら、すでに3万円の募金が集まっているという。彼女は、「困ればすぐに協力してくれる。お金はないけど、そんなところが自慢です」って言ってる。

 夕張市でおこっている問題は、けっして他人事じゃありません。国も地方も、「ナニガナンデモ公共事業」「そのハコモノが必要かどうかじゃなく、ハコモノをつくることにイミがある」ってなことで、ひたすら無駄な公共事業をおこなってきた。「カネがない?借金すればイイジャン」。行政がすすめた、そんな過ちのツケは、誰が責任を取るでもなく、すべて住民に押し付けられます。

 夕張では、市内に7つある小学校が1つに、4つある中学校も1つになります。図書館も野球場も美術館も廃止されます。そして全国一の高齢化の市なのに、特別養護老人ホームも廃止されます。市民税も固定資産税も軽自動車税も保育料も大幅に上がります。誰でも逃げ出したくなってアタリマエだと思います。

 ネエ、郷土のホコリのシンゾーさん
 こんなことをして、夕張の財政再建がほんとうにできるのですか?住民が次々に逃げ出したら、財政はますます悪化するでしょう。
 政府は、大銀行が不良債権でたいへんになったとき、国民の貴重な税金をつぎ込みましたネ。国民には何の責任もなく、ただたんに銀行のエライ人たちが経営判断をまちがっただけの経営破たんだったのに、「銀行がつぶれると経済がたいへんなことになるから」って理由で。
 一方、夕張市の財政破綻に政府の責任はありませんか?無駄な公共事業をいっぱいやらせませんでしたか?「財政破綻してケシカラン」って、本当にあなたたちは言えるのでしょうか。
 病気で体が弱っている人を鞭打ってがんばらせるようなことをして、その病気は治るのでしょうか。詳しいことはよくわかりません。でも、はっきりしていることが一つあります。それは、夕張には、シンゾーさん、あなたと同じ命ある人間が暮らしているってことです!この人たちが夕張で暮らせて、働けるよう、あったかく包んであげることこそ必要なんじゃないかって思うんですけど。そのための税金の投入なら、ポチは大賛成です。

 そんななかで、「夕張の人を支えよう」ってがんばる土屋さんに心からのエールを送ります。それから、歯を食いしばって、夕張を守ろうとしているすべての人に心からの拍手を送ります。

 夕張には行ったこともないし、これからもたぶん行くことはないでしょう。無責任だといわれても仕方がありません。でも、「土屋さんにばがんばってほしい」、これは素直なポチの気持ちです。

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