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2008年9月11日 (木)

住民を欺く、あまりにもひどい国・山口県・岩国市の手口

 ポチです。
 台風が近づいています。
 去年は、山口県の方にはまったく来なかったのですが、どうやら今年は台風の「当たり年」になりそうです。
 会社の同僚が言っていましたが、暑い夏のあと、早く涼しくなった時には日本列島に台風が数多く来るそうです。
 ウソかホントか知りませんが、いやな感じです。
 何年か前に山口県に台風が直撃した時は、我が家は5日間くらい停電が続きました。我が家は、丘の中ほどにあるのですが、頭にくるのは、家に帰る途中の家々には、ズ~ッと灯りがついていて、我が家より高いところにある家にも灯りがついていて、そして、我が家の周辺だけが真っ暗という状況が続いたことです。
 お向かいさんはオール電化住宅で、お湯を沸かしてカップラーメンも食べられなければお茶も飲めないということで、実家の方に逃げ出していました。
 さあ、今年はどうなることやら・・・・。




 さて、今日は、その後の「岩国」です。

岩国愛宕山問題  市議ら内部文書公表

                       2008年09月10日 asahi.com

Tn20080910004001  米軍岩国基地への空母艦載機移転に伴い必要となる米軍住宅の候補地と国が位置づける愛宕山地域開発事業地について、移転に反対する岩国市議らが9日、国が市に対して米軍住宅転用への了承を求めたとの内容が書かれた文書計3通を公開した。すべて4月中の日付で同市の「愛宕山地域開発室作成」とされ、 県や市の職員の協議内容が記されている。市は「文書の真偽がわからないのでコメントできない」と話している。
 このうち「愛宕山地域開発等に係る市長協議」と題する文書は、愛宕山問題などで国と県から、福田良彦市長に意向確認したいとの申し出を受け、市長や市幹部による協議が記されている。
 意向確認の内容は(1)愛宕山への米軍住宅建設を水面下で了承するか(2)米軍住宅建設用地が足りないので愛宕山周辺の市有地15ヘク タールを国へ売却するか(3)8月の知事選までは愛宕山問題は封印する――など7項目。文書には市長が周辺市有地の売却以外は了承したとの記載もある。
 また、文書からは、市が米軍住宅を了承しなければ、岩国基地の軍民共用空港化を進められないとする国の見解が読み取れる記述もある。
 これまで市は、内部での協議自体は認めているが「国からの打診はない」「打診を想定した協議」と説明している。会見した重岡邦昭市議らは「文書は想定問答とは言い難い生々しいもので、市民の利益につながると信じるので公表する」と述べた。
 さらに市議らが市に情報公開請求をしたが非開示となったことを明らかにし、「文書が(市の内部文書と)違うのであれば、市が照合すべきだ」と話した。今後、市議らは市議会でこの問題を取り上げると共に、希望する市民に文書を公開するという。
 会見後、大伴国泰副市長らは「情報公開請求で公開できないと回答した。文書自体は市のものなのかわからないが、それを公開するのは許せない」「意思形成過程であり市民を混乱に陥れる」と反論し、市議らに口頭で抗議した。
 防衛省広報課は同日、「市に米軍住宅への転用を打診したことはない」と文書の内容を否定している。
(写真は、記者会見する市議ら=「中国新聞」からお借りしました)




 いま、岩国市民の大きな関心事は、仮に米軍の艦載機が岩国に移転してきた場合、愛宕山に米軍住宅ができるのかどうかです。
 愛宕山開発については、この記事この記事を参照にしてください。


 愛宕山の住民たちは、良好な住宅団地ができるということで、国や県、市に協力して、土地を売却してきました。それが、突然、米軍住宅になるかもしれないとなり、怒りと不安が沸騰しています。

 福田市長は
、これまで「国からは愛宕山を米軍住宅地にとの打診はない」と一貫して主張し、住民の怒りから自らの身を避けてきました。
 しかし、今回、市議らが手に入れた文書によると、その言明がまったくのでたらめだったということになるわけです。

 岩国の友人に頼むと、この文書の中の1つを手に入れてくれました。
 すごいですよ、この文書。
 「国及び県からの確認事項」という表題のついている文書なのですが、国や県が岩国市に出している要請を市がまとめた文章のようです。
 これを読むと、「打診はない」というのはまったくの大嘘であることはもちろん、「打診」どころの騒ぎではない重大なやり取りがされているようです。

 その文書というのがコレです。

3
2_2    


 画像では読みにくいと思いますので、テキストにしておきます。



    国及び県からの確認事項

1、福田私案の取扱い
・公式には、2月26日の市長、知事協議で3/4部分については、集団移転の話はないものである。
・これまでの市長と国及び県との水面下の協議の経緯からも、事実上廃案との認識であるが相違ないか。(1/4部分も含む)
・アンケート調査等を実施して打ち消す意向を示されたが、本当にそのような手法を使って打ち消すのか。逆効果となるのではないか。

2、3/4の意思確認
・(水面下で)当該地域での米軍住宅建設の了承の意思を明確にしてほしい。
・その了解がなければ民間空港再開はストップすることになる。

3、B地区の取扱い
・米軍住宅用地は、7~10ha不足しており、(水面下で)B地区の15haの売却も了承してほしい。
・当該用地は塩漬け状態であり、財政的にも実施は当面困難と見込まれるので、氏が売却するな買う。
・本当に、特例債を活用して、今後、野球場等を建設する意向なのか。
・後から、国に要望を行っても対応はできない。

4、知事選挙まで愛宕山問題は封印の再確認
・国家プロジェクトに協力するので国に買い取り要望をしているが、国からは返事がない。用途は買取り後に国が考える。
・当分の間は、このトーンで説明する。
・都市計画変更の説明会でも、この基調で説明することになる。
・市のまちづくり部分の説明は市のことである。

5、まちづくり部分で市が何を実施するのか決めてほしい
・民間売却、公共施設は前市長の方針であるが、現市長も同様の方針か。
・もしそうであるなら、具体的なものを早く提示してほしい。(昨年7月から検討しており、いいかげんに結果を出してほしい。)
・何が出来るかにより、県道の線形に影響がある。
・何ができるか、米軍も気にしている。

6、国病跡地の利用について
・何を予定しているか提示してほしい。
・タイムスケジュールが違うとの認識を示されたが、今を逃せば、国(防衛省)の女性は難しい。(国が積極的にならない。)

7、まとめ
 上記の問題は、すべてリンクしており国は再編チームが総括している。県は副知事と総務部が総括している。岩国市は、個別対応しているが限界があるのではないか。副市長とかが総合調整を行い、交通整理を行う時期ではないか。
 今後、可燃物処理場移転の米側要望の可能性もあり、また、民間空港のインフラ整備もある中で、総合的な条件闘争を行い、国、県を利用して支援を大きく求める戦略が必要である。



 これ以外に、この国・県の要望をどうするのかを市が協議した内容の文書もあるようですが、それは手に入れられませんでした。

 この内容は、もうメチャクチャです。
 私にもよくわからない部分があるのですが、わかる範囲で解説をしておくと、

 まず、1の部分です。
 「福田私案」とは、福田市長が衆院議員当事に出したもので、「現在の米軍岩国基地周辺の住民をすべて愛宕山に集団移転させればいいじゃないか」というものです。まったく無責任な「案」で、発表当初は誰も相手にしませんでした。
 しかし、彼が市長になると話は変わります。基地周辺の自治会の一つが、「艦載機移転となると、もうこの地には住めない。この案を実行せよ」と福田市長に今、迫っているところです。
 それで、国や県は「こんなアホな案はなかったものにします」と言っているわけです。
 この文書からわかる重大な点は、福田市長は国や県に対し「アンケートを実施し、その結果を操作して、『やっぱ、この案はダメだわ』とする」という意向を示していることです。
住民の声や怒り、不安をもてあそぶとんでもないやり方です。絶対に許されるべきものではありません。「逆効果ではないか」と国が心配するのも当然でしょう。

 次に2の部分です。
 これも重大です。国や県は、愛宕山に米軍住宅を建設することを了承するようあらためて求めていることです。
 しかも、「民間空港再開」を脅しの手口に使っていることです。この「民間空港再開」とは、福田さんが市長選で公約し、商工会議所の強い要望である岩国基地を民間空港として活用するというもので、市長選挙当時は、国もしきりに支援を約束していたものです。
 文字通り、「二階に上げてはしごをはずす」という類の脅迫に他なりません。

 3についてです。
 現在、「水面下」で米軍住宅用にすることが決まっている面積では、どうやら足らないようです。「どうせ塩漬けの土地だろう?買ってやってもいいよ」というわけです。
 で、市は合併特例債を使って、この土地に野球場をつくるという案を持っているようですが、「おまえ、本当にそんなことするの?あとで、やっぱ買ってくれって言っても知らねえよ」とまたしても脅迫です。

 続いて4です。
 「国家プロジェクトに協力するので国に買取りを要望」というのは、そもそも愛宕山開発そのものが、米軍基地拡張のための埋め立て土砂をとることと一体のものでしたので、そのことを刺しているのか、それとも艦載機移転のことを言っているのか不明ですが、とくかく色々言っても国は用途については「返事はしない」。そして、買った後で「米軍住宅にしますよ」と言うわけです。
 そして、市には、「そのつもりで、都市計画の変更の際も住民に説明しなさい」、つまり、住民には最後までウソを突き通しなさいと命令しているわけですね。

 長くなっているので、5、6については省略します。ここにも重大な脅迫があるのですが。

 そして、7です。
 この部分は、1~6の国、県の要望を受けた市としての担当者の感想ですね。
 最後の部分、「国、県を利用して支援を大きく求める戦略が必要である」ときました。冗談じゃありません。米軍艦載機を受け入れ、愛宕山を米軍住宅にし、岩国を市民が住めない街にして、何が「支援」ですか!
 いったい、誰のための「支援」なのですか?
 発想が根本から間違っています。


 住民を騙し、艦載機受け入れをすすめようとする国や県、それに追随する岩国市。 いったい、この国はどこに行ってしまうのでしょうか。

 しかし、今、岩国市民は怒っています。そして、様々な住民運動を起こしがんばっています。
あれこれの策動はありながら、艦載機移転の策動は、市長選挙から半年以上たちましたが、一歩たりともすすんでいません。
 
この文書の公開で、その怒りはますます燃え上がるでしょう。
 艦載機移転をストップするまでイワクニはがんばるでしょう。
 私も微力を尽くしたいと思っています。








 

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コメント

貴重な情報をありがとうございます。

投稿: nagonagu | 2008年9月12日 (金) 16時39分

岩国の知人から聞いていましたがこれほどひどいとは。
国民・県民としても思いっきり愚弄されているということですね。
貴重な資料をありがとうございました。私も微力を尽くしたいと思います。

投稿: だじゃらん | 2008年9月17日 (水) 01時02分

だじゃらんさん
コメントありがとうございます。仕事でどたばたしていまして、ご返事がすごく遅くなってすみません。
ホントにひどい話です。「誠実」などという言葉は彼らのどこを探しても存在しないのだろうと思います。政治家には当然それにふさわしい「資質」や「能力」が求められますが、これはもうそれ以前の問題。平気で住民にうそをついて恥じないような人物が「市長」とは・・・。情けない話です。

投稿: pochi | 2008年9月26日 (金) 21時37分

2008年のブログですが、現在に繫がる重要な情報です。真相は隠されようとしていますね。
県有地を国が買うことに違和感がありましたが、やはり裏事情だったのだと確信できました。

投稿: choushujin | 2012年2月 7日 (火) 14時50分

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