そこにあるものが「見えない」人たちの発想
ポチです。
暑い日が続いていますが、お変わりありませんでしょうか?
まだ7月の半分も過ぎていないのに、この暑さは、先が思いやらられます。
さて、今日の話題はこれです。
将来的な増税では一致 自民・与謝野氏と民主・岡田氏
asahi.com 2008年7月11日20時16分
自民党の与謝野馨前官房長官と民主党の岡田克也副代表が11日の朝日ニュースターの番組収録で、財政再建の手段として増税が必要だという認識で一致した。自民党の「増税派」と「ポスト小沢」の筆頭格が、将来的な政策では足並みをそろえた形だ。
岡田氏は、基礎的財政収支の黒字化目標である11年度までの消費税
率引き上げは否定したが、「その先の目標を議論すべきだ。歳出削減だけでは無理だと、
どんな人が議論してもなる」と主張。与謝野氏は消費増税の時期を「2~3年の範囲で考える」とした福田首相発言に触れ、「自民党内は岡田さんの路線にほぼ
近い」と持ち上げた。そのうえで与謝野氏は、民主党代表選で財源論が争点になることに期待感を示した。
どんなに頭のいい人が考えても、「何が国民のためになるのか」というところから出発しないでものを考えるとこうなる、という典型みたいな話だと思います。
いや、その、話の前提は、与謝野さんと岡田さんが「頭がいい」ということなんですがね。ご本人たちをよく知らないんで、ハッキリしたことは言えませんが、少なくとも、自民党で言えば、福田さんや安倍さんや森さん、民主党で言えば、鳩山さんや前原さんなんかより頭がよさそうに見えるんで、そう言ってるだけなんですけど・・・・。
で、話を元に戻すと、発想の出発点が違うと見えるものも異なってきます。岡田さんのこの言葉。
「(財政再建は)歳出削減だけでは無理だと、どんな人が議論してもなる」
記事が、与謝野さんと岡田さんの間で「財政再建の手段として増税が必要だという認識で一致した」と書いているように、この発言の結論には、当然、消費税増税は避けられない、という問題意識があります。
では、「どんな人」とは、いったいどんな人のことでしょうか。
日本語的に言えば、「すべての日本人」ということになります。もしそうだとすれば、当然、その中に私も入ってしまうわけです。
ちょ、ちょっと待ってください。
誰もがみんなあなた方のような発想しかできないと決め付けないでいただきたい。
それは、そこにあるものが「見えない」、あるいは「見ない」あなた方の発想にすぎません。
「そこにあるもの」、少なくない国民にはちゃんと見えているのに、あなた方には見えないものを列挙しておきましょう。
◆在日米軍への思いやり予算 2300億円
◆グアムへの基地移転費用など米軍再編費用 3兆円
◆イラク・アフガンなどへの海外派兵費用 1650億円
◆米空母を守るためのイージス艦6隻購入 7800億円
◆PAC3システム整備費用 約5000億円
◆ヘリ搭載護衛艦 1隻 約1100億円
それから、「歳出削減」ではありませんが、「増税」ではない「歳入増」もあります。大企業や大資産家への優遇税制の撤廃です。自公の内閣8年間に決められたものだけでも
◆減価償却制度の見直し 7361億円
◆研究開発減税 5880億円
◆IT投資減税 5550億円
◆連結納税制度の創設 7980億円
◆欠損金の繰越期間の延長 1270億円
◆証券優遇税制 1兆円
◆土地取引関係の減税 3653億円
◆相続税・贈与税の減税 1230億円
これを見直すだけで、どれだけの歳入増が生まれるでしょうか。
与謝野さんや岡田さんたちには、これが見えません。彼らにとっては、これはけっして手をつけてはならない、いわば「聖域」だからです。
神聖にして侵すべからず!
どこかで聞いたことのある言葉ですが、まさにピッタリの言葉ではないでしょうか。
そうであるならば、お二人の言うように、「消費税増税しかない」という結論におなりになるのでしょう。
しかし、今でさえ、格差と貧困が大きな社会問題なり、未来に希望が持てない若者たちが爆発的に膨れあがっているとき、お二人の言うような政策選択をして、日本という社会がまもとに持続できると本当に思っておられるのでしょうか?
大企業だけは栄え、国民はひたすら疲弊するのみ。
こんな社会を「よし」とする勢力は、必ず淘汰され滅びていくと確信しています。
3ヶ月くらい前だったか、ある夜、家に帰って、たまたまテレビをつけると、NHKで、認知症患者とその家族の方をスタジオに来てもらって、その実態を聞くという番組をやっていました。患者さんやご家族の座る席は半円形に組んであって、その中心には舛添厚生労働大臣が座っていました。
私がスイッチを入れた時は、番組ももうほとんど終わりの時だったのですが、舛添さんが最後にこう言われていました(記憶なので、言葉の一つ一つは正確ではないと思いますが、その趣旨は正確だと思います)。
「みなさん方の大変さはよくわかりました。政府としても、なんとかみなさんのお力になるようがんばりたい。しかし、何せ予算がないんです。もちろん、無駄を省く努力は一生懸命やっています。しかし、それももう限界です。そこで、消費税の税率の引き上げについて、みなさん方にも考えていただければと思っています」
テレビの画面には、しきりとうなずく、ご家族の方の姿が映っていました。
脅しとごまかしの戦略。
彼らの政権を維持するエネルギーはそれしかありません。
そして、そんなものが長続きするはずもありません。
新しい時代への予感がフツフツと湧き上がってくるポチでした。
では、また。
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コメント
こんにちは^^
東京もメチャ暑ですよ~
全く、政界人は見えていませんね。
と言うより見たくない?
国民の為にならない、
ムダな経費がある事を見ようとしないのです。
アメリカでは、1992年からの3年間で、
国防費の実質削減額を1800億ドルにし、
財政再建をしたそうです。
当時の国防費は国民総生産の6%だったのですが、
大ナタを振って、4%水準にまで縮小できたそうです。
そして、削減されて出てきた予算を、
「平和の配当」として、教育・環境・医療・住宅などに向けました。
ブッシュ父?時代は、アメリカも
国民への配慮があったのですね~
日本でも、その辺のところの見直しを
真剣に考えて欲しいものですネ。
投稿: una | 2008年7月16日 (水) 14時05分
unaさん
コメントありがとうございます。
最新の記事の冒頭に書きました理由により、たいへんご返事が遅くなりました。すみません。
>全く、政界人は見えていませんね。と言うより見たくない?
本当にそのとおりですね。「ムダゼロ」のためのナンチャラとかいう審議会みたいなの立ち上げていますが、「そんなの開かにゃわからんの?自分の頭で考えたら」って言いたくなります。
投稿: pochi | 2008年7月28日 (月) 05時58分