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2008年3月20日 (木)

イラク戦争開始から5年目の日に

 ポチです。
 今日、「シッコ」を観てきました。
 出掛けに「『シッコ』に行ってくる」と言うと、カミさんが「トイレに行くのにいちいち断らないで」とまじめに返されて、言葉もありませんでした。

Photo

 本当に考えさせられる映画でした。
 医療をめぐるアメリカの悲惨さを実感させられる一方で、今、日本がアメリカ的な方向に大きくすすみつつあることに恐怖を感じました。
 映画「シッコ」については、後日、また書きたいと思います。





 さて、5年前の今日、イラクへの米軍による爆撃が開始されました。
 あの時の、声高に「自由と民主主義」を叫ぶブッシュ大統領狂気に満ちた目と、まったくの思考停止状態であるかのように「日米同盟」を掲げてそれに付き従う小泉首相の嬉々とした顔が今でも思い浮かびます。
 マスコミは、まるでテレビゲームの画面を映すように、爆撃の様子を報道しました。
 そして、8万人とも15万人とも言われる多くのイラクの市民の命が奪われました。

 爆撃開始の根拠であった「大量破壊兵器」はありませんでした。そのことは、イラク戦争を主導したアメリカ政府もイギリス政府も認めました。いま、世界の流れは、当然のこととして、「イラク戦争は誤りであった」という評価だと思います。

 しかし、・・・。

米大統領、イラク戦争の正当性をあらためて強調開戦5年で演説
                  
「北海道新聞」3月20日 07:55)
 【ワシントン19日三浦辰治】ブッシュ米大統領は十九日、イラク戦争開戦五年に際して、ワシントンの米国防総省で演説し、「われわれがイラクで成功を収めることは、疑問の余地がない」と強調、開戦に踏み切った決断の正当性をあらためて訴えた。
 大統領は、膨大な戦費と約四千人に上る米兵の戦死者をもたらした五年間を振り返り、「
人命や財政の負担が大きかったのは確かだ。しかし、必要な代償だった」と主張。昨年一月に決定したイラクへの米軍増派が「イラク情勢を変えたばかりでなく、より広範な対テロ戦争で、重要な戦略的勝利への扉を開いた」と総括した。
 大統領はその上で「イラクから米軍の撤退を急ぎすぎると、テロリストや過激派がその空白を埋め、混乱や虐殺が増大する」と述べ、大統領選の民主党候補指名争いを演じているオバマ、ヒラリー・クリントン両上院議員らが主張する早期撤退論を強くけん制。今後に向けては「今までの成果を着実なものにして、テロ組織の敗北を決定的にすることだ」と述べた。



 人の命を、そんなに簡単に「代償だ」と言い切れるものなのでしょうか。ブッシュさんの頭の中はいったいどうなっているか、はっきり言ってよくわかりません。
 「代償」とは何でしょうか?
 辞書には次のようにありました。

 
目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。「命を―として勝利を手にする」

 百歩譲って、局面によっては、命を犠牲にしてまで達しなくてはならない「目的」もあるかもしれません。
 しかし、それでは、イラク戦争の「目的」とは一体なんだったでしょうか?
 イラクの「大量破壊兵器保持」説は、アル中のイラク人の作り話でした。アルカイダの9・11テロをフセインが支援したという話も何の根拠もありませんでした。
 目的そのものがまったく空虚です。
 文字通り「必要のない戦争」であり、「なくす必要のない命」でした。それをなぜ「必要な代償」と言えるのでしょうか。


 3月15日付「東亜日報」の「『中東に民主主義の定着を』スローガン崩壊、忘れられる『イラク戦争』」という記事に次のような一説がありました。

 アマンダ・ジョードンさん(39)の夫は、海兵隊員としてイラク戦に参戦し、3日後に命を失った。ジョードンさんは、「人々が『必要のない戦争』と言う度に、私の夫が、私の子どもの父親が、何の理由もなく死んだと言われているように聞こえる」と嘆いた。戦争そのものが少しずつ忘れ去られている現実が、彼女にはもっとつらい。

 そして、何よりも、犠牲になったのは何の罪もない多数のイラクの市民です。
 ブッシュさんは、この人たちのことまで「必要な代償」というのでしょうか。
 たしかに、9・11は、悲惨な事件でした。こんなことが許されるはずもありません。
 しかし、この事件に「軍事力至上主義者」が本能の血をたぎらせたのどうかは知りませんが、アル中の作り話を真に受けて、薄っぺらなたわ言を根拠に、戦争をおこし、そして市民の命が奪われたのです。
 その罪の深さは、この人には永久にわからないのだろうな、と思ってしまいました。


 一方、日本政府。
 小泉さんはもちろん、安倍さん、そして福田さんも「イラク戦争支持は誤りではなかった」と強弁し続け、「日米同盟」至上主義で、世界の世論に背を向け続けています。
 「日米同盟」という言葉の前にはすべてがひれ伏さねばならないと考えている人たちによって日本の政治が担われていることが日本国民の悲劇があるのかもしれません。




 それでは、また。
 ポチでした。



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コメント

こんにちは^^
おかげん如何でしょうか?

東京は、桜も咲いて春爛漫ですが・・
石原の横暴や相変わらずの福田政権やらで、
ナンとも気の重い春です。

「シッコ」は、昨年夏に観ました。
あのような医療体制では、
国民は救われませんよね。
日本でも、
老人医療(75歳以上の件)のことなど、
まったく、
米追随としか思えないような流れがあります。
とても恐ろしい事です。


ところで、最近の出版本で、
「4-2-3-1
 サッカーを戦術から理解する
  杉山茂樹・光文社」
をご存知でしょうか?
帯に、「監督目線のサッカーファンへ」
とあったので、迷いなく購入^^;
システムなどに弱かったのですが、
この本は、非常に勉強になります。
(サッカー話を書き出すと止まりません^^;)

投稿: una | 2008年3月27日 (木) 13時03分

おひさしぶりです。
「脅威」のために命が犠牲にされるのが正当化されるなら
「日米軍一体化」で「世界中で戦闘可能?」「日本国内でプルトニウム生産(六ヶ所再処理工場)って核兵器作る気?」「ミサイル防衛で先制攻撃も可能?」と反米勢力から見れば
日本も「テロ国家」。悪魔の島ってことで攻撃されても私たちの命も必要な犠牲にされてしまうのでしょうか。

下関での集いのご案内です。
岩国ー下関 平和で結ぶ市民の集い
講演 井原勝介氏「岩国市長選の問いかけるもの」
日時 4月12日(土)午後1時半~3時半
場所 下関海峡メッセ10F 国際会議場 
参加費 500円
主催 がんばれ岩国・下関応援団
事務局 下関労働教育センター
    電話 083-223-4585

ポチさん、お忙しいとは思いますがよろしかったらぜひご参加下さい。まわりの方へもお知らせ下さるとうれしいです。

投稿: だじゃらん | 2008年3月28日 (金) 22時18分

お知らせ続きです。
宇部でも下記の集いがあります。

山口宇部~映画「貧者の一灯」上映&井原勝介さんと語る春の夕べ

とき/4月19日(土) ところ/宇部カトリック教会(083632-7575)

18時30分~映画「貧者の一灯」短縮版(60分)上映

19時40分~井原勝介さんを囲んでのトーク

主催/人間いきいき研究会/カトリック正義と平和協議会宇部/ピース9宇部

問合せ090-8609-9724(石田)

投稿: だじゃらん | 2008年3月28日 (金) 22時49分

unaさん
コメントありがとうございます。お返事が遅くなって大変申し訳ありません。何せ、仕事に追われまくって、自分のブログにさえ近づけない有様です。今日も日曜日にもかかわらず、今(午後11時前)さっき帰ってきたところです。年度はすでに変わったというのに、未だに年度末までの仕事をやっています。4月下旬あたりまでこんな状態が続くでしょう。

後期高齢者医療制度、本当にひどいですねえ。めちゃくちゃなアメリカの医療制度にどんどん近づいていっているようです。15日が年金の支給日ですが、知らないうちに保険料を天引きされていて、75歳以上の高齢者の方は「アッ」と驚くのではないでしょうか。

4-2-3-1 ですか。
バルサは、4-1-2-3 ですね。
それにしても、最近のバルサは、まったくバルサらしくなくてイヤになってきます。ロナウジーニョが楽しそうにプレーしていた頃のバルサは本当に魅惑的だったのになあ・・・。明日の早朝、バルサの試合があります。早起きして観るんだから、魅惑のサッカーをしてほしいものです。

明日、時間があったら本屋さんに寄って、その本探してみますね。

投稿: pochi | 2008年4月 6日 (日) 22時58分

だじゃらんさん
コメントありがとうございます。
unaさんへのコメントで書いたとおりの状態です。お返事遅れてすみません。

井原さん、本格始動ですね。
下関の友人が「ぜひ行ってみる」と言っていました。残念ながら、私はとても行けそうにありません。福田市政が4年間もつとはとても思えません。そのためにも、井原さんは、どんどんアクションを起こしていくことが大切だと思うので、こういう企画はとてもいいのではないでしょうか。
もし行かれるのであれば、内容などコメント欄で教えてください。・・・その時まで、更新ができているとは思えないので、同じ記事になりますが・・・。

投稿: pochi | 2008年4月 6日 (日) 23時06分

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受信: 2008年4月12日 (土) 07時11分

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