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2008年1月20日 (日)

移転容認派の「騙し」の戦術

 ポチです。
 「この暑い冬は何だ」と思っていたら、いつの間にか寒い冬になっていました。インフルエンザもはやっているそうですが、みなさん、お変わりありませんでしょうか?


 出張で留守にしておりました。
 帰ってきたら、出張中にたまっていた仕事でてんてこ舞い。
 コメントやTBをいただいていたみなさん、ご返事が遅れて申し訳ありませんでした。

 一昨日は、国会で福田さんの施政方針演説がありました。
 ひどい演説でしたね。
 つっこみどころはいっぱいなのですが、とくにあきれ返ったのは、ガソリン税の暫定税率の継続問題を環境問題のために重要だと言ったことです。ガソリンが高いと国民が車に乗らないようになり、その分だけ環境にやさしいということなのでしょう。
 冗談でしょう、という感じですね。
 もちろん、とくに必要もないのに車に乗ることもあるでしょう。行楽に車を使うこともあります。しかし、多くの場合、国民は「生きていくため」に車を使っています。車がなければ生きていけない(自家用車に限らず)人がたくさんいるのです。「環境のために車を使うな」というのであれば、それの代替措置が必要です。それもなしに、安直に、「ガソリン税の暫定税率は環境問題だ」とは開いた口がふさがりません。
 しかも、福田さんは、その暫定税率で得た税収を何に使うのかを言わなければなりません。
 道路をつくるんでしょ?車が走る。
 税金を高くするのは、環境を重視して車が走りにくくするためだ、と言いながら、その税金で車が走る道路を一生懸命つくる。しかも、生活道路ではなく、高規格道路や高速道路ばかり・・・。
 自分が何をおっしゃっているのかがわかっておられるのでしょうか。



 さて、岩国です。
 福田さん・・・、また福田さんですね。わかりにくい・・・。
 ええと、艦載機移転容認派に担がれて岩国市長選挙に出る福田良彦衆院議員です。その福田さんの戦術が明らかになってきているようです。
 下は、16日付の「朝日」山口版の「出直し選へ 変わりゆくイワクニ 一騎打ちの構図鮮明」という記事のうち、福田さんについて書かれた部分です。

 「基地問題も大事だが、もっと大事な問題が岩国にはある。それは財政問題なんです」
 15日午前、旧玖珂町の玖珂北部コミュニティセンターでミニ集会を開いた福田氏は、集まった80人ほどの支持者を前に、そう訴えかけた。
 「市財政の再生」を公約に掲げる福田氏は「やるべき課題はたくさんあるが、岩国は全く財源がない。皆さん方の福祉も滞っている。今こそ国、県としっかり交渉しなければいけない」と力説。「私はそういったパイプを持っている。フルに活用して地域の皆さんに活力のある岩国市政を取り戻したい」と訴える。
 市が20年かけて進める方針の小中学校の耐震整備には「5年間で整備する計画、予算の裏づけ、構想をしっかり持っている」と自信を示した。
 焦点の移転問題については、騒音を減らす防音工事の対象拡大や飛行時間帯の短縮などを、国と具体的に協議する必要性を強調。「私は決して国の言いなりになるつもりはないし、岩国市の言いたいことはすべて直接もの申す」と力を込めた。
 福田氏には、地元経済界や地元選出の自民県議、容認派市議らが全権的な支援に回る。11日夜に市民会館で開いた集会には約1400人を集め、地元出身の漫画家弘兼憲史さんの応援メッセージも読み上げられた。
 支援の市議は11日から宣伝カーに乗り込み旧岩国市を中心に「容認を前提に国と協議しないと岩国には未来がない」などと訴えている。
 陣営は17日午前10時から市民会館で女性を対象にした集会を予定。19日には午後2時から連合後援会の事務所開き、午後6時から後援会の新春の集いを市内のホテルで開く予定だ。


 つまり、まず第一に、岩国市の財政悪化を過大に描くということです。
 それは、以下のビラをみても明らかでしょう。「岩国の明るい未来を創る会女性部会」というところのビラのようです。

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 岩国の財政がどれだけ大変だというのでしょうか。
 岩国市の借金は1千億円だそうです。
 私が調べた岩国市の一般会計の地方債残高(借金)は、800億円くらいでしたが、たぶん、1千億円というのは、下水道事業などの特別会計を含めた金額なのでしょう。

 私に言わせれば、「1千億円?それがどうかしましたか?」です。

 岩国市の一般会計の年間予算は450億円程度だと思いますが、このくらいの予算の自治体が1千億円程度の借金をもっているのは、今の日本では当たり前のことです。
 この程度の借金で、「大変だ~」などと言っていたら笑われます。
 ちなみに、私の住む宇部市は、一般会計の年間予算は、約580億円。一般会計の地方債残高は800億円。特別会計も含めた借金は1200億円です。ほぼ同じような状況ではないでしょうか。しかし、宇部市の中で「第二の夕張になる」だとか、「これでは市民の命の安全が守れない」だとか言い出す人は誰もいません。

 誤解のないように言っておきますが、1千億円の借金がいいことだと言っているわけではありません。明らかによくないことです。解消するよう努力が求められることは当然のことです。
 言いたいのは、岩国市が全国の他の普通の自治体と比べて特別に大変な財政状況になると描くのは、とんでもない大嘘だということです。
 市民の多くの方が知らないのをいいことに、こんな宣伝をするなど、とんでもない話です。

 しかも、重大なのは、この借金がなぜ生まれたのか、ということです。
 あたかも、井原さんの失政のせいで生まれたかのように描いていますが、冗談ではありません。
 普通、「市の借金が大変だ」ということを有権者に理解してもらおうという場合、効果的なのは、周囲の自治体と借金の額を比較することです。しかし、「岩国の明るい未来を創る会」はじめ、容認派の方々は、いっさいそういうことはしません。
 なぜ、しないのかは、さっきも言ったように、どこも同じような借金をかかえているからなのですが、同時に、そのことは、借金が井原さんの失政の結果ではないということをはっきりと証明してしまうことにもなるからです。
 そして、責任を所在を明確に示してしまうことになります。
 そうです。日本全国どこでも同じような借金を背負っているということは、政府と福田さん自身が所属している自民党に責任があるからです。
 アメリカの要望に唯々諾々と応じ、無駄な大型事業を、国自身はもちろん、地方にも次々におこなわせ、莫大な借金をどんどんさせていった結果ではないですか。
 それに従っていった地方自治体の責任も免れないとは思いますが、その根本には国の責任があり、自民党政治の責任があることは明らかです。

 つまり、まとめれば、こうです。
(1)岩国市の借金は、重大だが、特別にたいへんな状況にはない
(2)しかも、その借金の責任は井原さんにではなく、どちらかというと福田良彦さんにある



 福田さん陣営の戦術の第二は、住民の願いにこたえるポーズをとることです。

 新聞記事にあったように、学校改修を20年ではなく5年でやるというのは、その典型例ではないでしょうか。
 先ほどと同じく「女性部会」のビラにこんなのもありましたが、これを読んでも、この戦術がよくわかります。

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 岩国市の知人から聞いた話ですと、福田さんは、「私が市長になったら、8千億円から1兆円のお金を国から引き出せる」と言って回られているそうです。

 8千億円? 1兆円?・・・・

 事実かどうか不明ですが、もし本当に言われているのだとすれば、とんでもない大法螺吹きです。「うそは大きいほうが信用される」というヒットラーばりの嘘つきだということでしょう。
 大嘘つきの約束など信用しないほうが賢明でしょう。

 しかも、教育予算を大幅に削減し、医療圧縮のために「年寄りは死ね」とばかりに「後期高齢者医療制度」をおこなおうとしているのが、福田さんが衆院議員を務めておられる自民党です。福田さん自身が、福祉や医療の破壊、暮らしと地域経済の崩壊、貧困と格差を生み出した張本人の一人ではないですか。
 どうして、福田さんにここに書かれてある公約の実現を期待することができるでしょうか?



 第三の戦術は、前にも書きましたが、例によって「国の言いなりになるつもりはない」ということを主張し続けることです。

 しかし、福田さんは、曲がりなりにも国会議員です。
 あまりにも理不尽な補助金カットで岩国市と市民が危機的状況に瀕しているときに、何か行動をおこされたでしょうか?
 何かをしたという話は聞こえてきません。
 住民投票についても「残念に思う」というコメントを出しておられるようです。
 明らかに、福田さんの行動の指針は、「住民よりも国」です。こんな行動を取られてきた方が「国の言いなりになるつもりはない」という場合、その裏側からしっかりと見ていく必要があると思います。



 さて、福田さん陣営の戦術について、3つの点から見てきましたが、ようするに、「市民騙し」です。
 岩国市の多くの有権者の方に、しっかりと事実を伝え、有権者を馬鹿にしている「騙し」を打ち破っていってほしいと心から願っています。






 

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コメント

ポチ様、こんにちわ

トラックバックをありがとうございました。
私のほうからも送らせていただきましたのでよろしくお願いします。
トラックバックしたエントリーで、この記事を紹介しましたのでご報告まで。

あっ、それとチラシの画像を勝手に拝借しました。事後承諾でごめんなさい。ご容赦を。

投稿: なごなぐ | 2008年1月20日 (日) 16時49分

なごなぐさん
コメントと紹介ありがとうございます。
さっそく、さきほど、なごなぐさんの記事に「万引きは許さんぞ~」というコメントを万引きの張本人である私から送っておきました。

投稿: pochi | 2008年1月20日 (日) 17時49分

こんにちは
新聞でも見ました。福田総理が
「無理難題を言っている(井原さんが!)野ではないと思うがよく聞いてみたい・・・」みたいなことを言っていました。
無理難題押しつけてるのは自分の方ですよね。
お上の言うことに文句あるのかって感じで、ひどいと思いました。
でも、このチラシはよくできています。
これでは多くの女性はコロリかも。

投稿: jun | 2008年1月21日 (月) 10時30分

ポチさまお世話になります。
今晩の井原のミニ集会で『移転容認派の「騙し」の戦術』
の内容からお話しさせていただきました。
無断借用ですが、井原前市長の応援弁士として頑張ってきましたので、どうかお許しを…

投稿: わたりよしひろ | 2008年1月22日 (火) 00時35分

junさん
コメントありがとうございます。

そうなんですよ。
岩国市の学校の校舎がどういう状況なのかよく知りませんが、実際に存在する市民の願い、とくに子どもたちに関する要望をとりあげるのは非常に「うまい手」だと思います。典型的な「騙しのテクニック」ですね。
福田さん陣営はかなりのお金をつぎ込むということのようですし、甘く見たらたいへんなことになってしまいます。

投稿: pochi | 2008年1月22日 (火) 07時14分

わたりよしひろさん
コメントありがとうございます。

許すだなんてとんでもありません。
使っていただいて、こちらこそ感謝です。
こんなブログでも、何かしらお役に立ったと思うと嬉しいです。
寒さも増してきましたが、体調に気をつけてがんばってください。私も、そのうち無理やり岩国に仕事をつくって行こうと思っています。

投稿: pochi | 2008年1月22日 (火) 07時30分

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