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2007年10月15日 (月)

給油活動に反対する人はテロリストか?

 ポチです。
 仕事に追われています。この土日も仕事でした。
 涼しくなって、過ごしやすくはなったのですが、夏の疲れがドッと出ている感じです。先週の木曜日は、むりやり休みを取りました。
 それで、体を休め、ブログも更新しようと思ったのですが、ふと庭を見たら、夏の間放置していたせいで草ぼうぼう。朝から、セッセセッセと草むしりをしました。汗をタラタラ流しながら、その汗をぬぐおうともせず、ひたすら草を抜く・・・。「ア~、ハードボイルドだなあ~」などと自己陶酔にひたりながら・・・。気がついたらお昼。抜いた草は大きなビニール袋9つ分にもなりました。
 で、疲れてしまって、シャワーを浴びて昼食をとったあとは、バタンキュー。けっきょく、何のための休みだったのかわからなくなってしまいました。
 でも、雑草のない庭を見て、なんともすがすがしい気分になりました。




 で、今日は、あまりにもおもしろい記事があったので、更新することにしました。それはこれです。↓

「給油活動反対はテロリスト」 自民・中谷氏、民主を批判
                (asahi.com 2007年10月15日12時08分)
Photo  自民党の中谷元・安全保障調査会長は14日のフジテレビの番組で、インド洋での海上自衛隊の給油活動について「テロをなくそうという国際社会で非常に評価されている。これに反対するのはテロリストしかないのではないか」と述べ、反対している民主党の対応について「理解できない」と批判した。
 これに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日の記者会見で「国民の3割が給油活動に反対しているが、日本に3割のテロリストがいるという話になる」と反論。「テロリストをなくさなくてはいけない作戦で、テロリストが急増している。戦争によって本当にテロがなくなるのか」と、給油活動への疑問を改めて示した。



 ということは私もテロリストだということになります。
 アフガニスタンや隣のパキスタンで医療活動や井戸掘りでがんばっているペシャワール会の中村哲医師もテロリスト。

 実際に、番組を観ていないので、中谷さんの発言全体についてはわかりません。この報道を読んだだけの感想になってしまいますが、ホントに中谷さんって面白い人ですね。感心してしまいました。

 これほどまでに短絡的な思考ができる人もめずらしいのではないでしょうか。
 まずなによりも、給油活動に反対している人が「なぜ反対しているのか」がまったく考慮されていないことには驚かされます。
 給油活動について、中谷さんには中谷さんの言い分があるでしょう。「テロリストを撲滅するためのたたかいへの国際貢献だ」とか。私は同意しませんが、中谷さんがご自分の考えをもたれることに関してはまったくの自由です。
 かりに、私がこの中谷さんの考えを批判するとしたら、その考えのどこが間違っているのかを話すことになると思います。そして、そのこと自身が私のこの問題に対する考えの表明にもなるわけです。
 そして、食い違う点が中谷さんと私の間での「議論」の対象になります。

 ところが、中谷さんは、自分と異なる意見を批判する場合、自分の論理の枠の中から一歩たりとも出ず、「自分の意見と異なるからダメだ」と切って棄てるわけです。これでは、相手に対する批判とは言えないし、議論にもなりません。ただの悪罵です。


 いま、中谷さんに問われているのは、私たちが投げかけている問題にきちんと答えることではないでしょうか。

 先ほど名前をあげたので、中村哲医師の例で話をします。
 中村哲さんと言えば、BLOG-BLUESさんです。最新のエントリでも中村哲さんをとりあげておられます。

   http://blogblues.exblog.jp/6289813/

 ここで紹介されている中村哲さんの文章の一部を抜書きします。

「・・・(前略)・・・ この現実を無視するように、米英軍の軍事行動は拡大の一途をたどり、誤爆によって連日無辜(むこ)の民が、生命を落としている。被害民衆の反米感情の高まりに呼応するように、タリバン勢力の実効支配が進む。東京の復興支援会議で決められた復興資金45億ドルに対し消費された戦費は300億ドル。これが『対テロ戦争』の実相である。・・・(中略)・・・『殺しながら助ける』支援というものがあり得るのか。干渉せず、生命を尊ぶ協力こそが、対立を和らげ、武力以上の現実的な『安全保障』になることがある。これまで現地が親日的であった歴史的根拠の一つは、戦後の日本が他国の紛争に軍事介入しなかったことにあった。特措法延長で米国同盟軍と見なされれば、反日感情に火がつき、アフガンで活動する私たちの安全が脅かされるのは必至である。『国際社会』や『日米同盟』という虚構ではなく、最大の被害者であるアフガン農民の視点にたって、テロ特措法の是非を考えていただきたい」(毎日新聞より)


 もう一つ。この記事を紹介したエントリへのBLOG-BLUESさん自身のコメントも紹介しておきます。

「『ペシャワール会』は、襲撃されても一切応戦しない。生命の危険が迫った場合は撤退する。この大原則を打ち立てて活動してらっしゃる。で、こう断言している。『アフガニスタンの実体験において、確信できることがある。武力によってこの身が守られたことはなかった。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのである。』自らの血と汗と涙で掴んだ真実の言葉ですね」

 何かで読んだのですが、中村哲さんは、もう何年も白衣を着ず、井戸を掘るため、水路をつくるために重機の運転をしているそうです。まさに、BLOG-BLUESさんの言われるとおり、「自らの血と汗と涙で掴んだ真実の言葉」だと思います。


 いま、中谷さんが、ごまかすことなく、そして、自らの論理の崩壊を恐れて逃げ出すのではなく、真摯に答えなければならないのは、この現地で必死になってがんばっているこの中村哲さんの問いかけに対してではないでしょうか。

 私の友人の医師は勤めていた病院をやめて、ペシャワール会に参加しました。
 現時点で、どこで何をしているのかわかりませんが、彼が元気でがんばっていることを心から願っています。

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コメント

私もテロリストです。
テロリストと、テロリストに反対するのもテロリストなら、世界中がテロリスト。
ということになります。

それにしてもある世論調査では給油賛成が多いとか。どうにかならないのでしょうか。

投稿: jun | 2007年10月16日 (火) 18時48分

junさん
コメントありがとうございます。

世論調査のやり方のいい加減さもあるでしょうし、国民に事実がきちんと伝わっていないことの結果でしょうね。国民があんなメチャクチャなことを支持するとは思えません。「国際貢献なんですよ~」などというごまかしを打ち破ることが必要なんでしょうね。中村哲さんの言葉などは、その大きな力だと思います。

投稿: pochi | 2007年10月17日 (水) 19時47分

給油活動を支援する人がもはや無知かテロリスト
ですね。
イラク戦争の大義名分だった、
大量破壊兵器の存在を示す証拠すらも見つかっていない。
オーストラリアのある学者の推計によれば、
空爆による直接の被害者だけでなく、
劣化ウラン弾などによる二次被害の犠牲者を含めると、米軍の攻撃で命を落としたイラク国民の数は総計で100万人を突破したといいます。
そう考えれば給油活動を支援する人は大量虐殺犯といっても良いのではないでしょうか?
もっとも9.11自体が完全な自作自演、内部犯行ですから。。

投稿: ペコ | 2008年2月 9日 (土) 00時39分

ペコさん
コメントありがとうございます。
しばらく留守をしていまして、ご返事が遅くなって申し訳ありません。

>給油活動を支援する人がもはや無知かテロリスト
ですね

まさにそのとおりだと思います。
そして、国際世論の中では、私たち日本人そのものがいまやテロリストと言われかねない事態になっています。
こんな政治をなんとか変えたいと強く思っています。

投稿: pochi | 2008年2月10日 (日) 00時00分

>そして、国際世論の中では、私たち日本人そのものがいま>やテロリストと言われかねない事態になっています。
>こんな政治をなんとか変えたいと強く思っています。
9.11が内部犯行である事実を世間に広めまくる
しか政治を変える方法は無いと思います。
大量破壊兵器は無かった。大義名分は根本から
崩れている。こういった戦争反対、平和を叫ぶ反戦の声だけでは世界が変わらないと思います。
きくちゆみさん達が頑張っているので応援しています。

投稿: ペコ | 2008年2月23日 (土) 21時55分

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