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2007年9月10日 (月)

「しがみつかない」という「公約」は守ってほしい

 ポチです。
 昼間はまだ30度近い暑い日が続いていますが、朝晩はすっかり涼しくなりました。
 仕事でドタバタしているうちに、前回の更新から1週間も経過してしまいました。これはいけないと早起きして更新してみようと思います。



 さて、明日は、9月11日です。
 6年前のその日、日本時間の深夜におこった事件を私は何も知りませんでした。翌朝、娘を病院に連れて行き、診察も終わって、処方された薬をもらうために、病院の隣の薬局に行き、薬局のテレビに映し出されていた煙に包まれる貿易センタービルを見て、事件のことを初めて知りました。まるで映画の一場面のような映像に、しばらく、何が起こったのかわからずに呆然としていました。
 亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

 そこで、今日はこの話題です。


給油継続は「国際公約」 首相「私の責任重い」
                       
(9月8日 中国新聞=写真も)

Sp20070909013701  【シドニー8日漆原毅】安倍晋三首相は八日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席に訪れたシドニーで記者団と懇談し、テロ対策特別措置法に基づいて海上自衛隊がインド洋で実施している給油活動の継続について「対外的な公約であり、それだけ私の責任は重い」と述べた。十日召集の臨時国会を前に、民主党などが反対している給油活動の継続を「国際公約」と強調。自ら退路を断って国会に臨む決意を示した。
 テロ特措法の期限は十一月一日。参院で多数を握る民主党の小沢一郎代表は給油継続に反対を明言している。同法が失効する事態に備え、首相は給油活動を継続するための新法提出を政府、与党で検討していることを認め、「この約束を果たすために、すべての力を出し切らなければならない」と強調した。
 安倍首相は同日、ブッシュ米大統領とシドニーで会談し、海上自衛隊の給油活動を「ぜひとも継続が必要」とする考えを伝えた。ブッシュ大統領はこれまでの日本の支援に対する謝意を示し「日本の支援は米国はじめ、テロとの戦いに参加している国際社会のメンバーにとって不可欠である」と、支援の継続に大きな期待を表明した。
 両首脳は会談で「かけがえのない日米同盟」を強化する方針で一致。在日米軍再編の着実な実施をあらためて確認した。・・・(後略)・・・(太字はポチです)



給油継続できねば退陣 首相、テロ対策で異例の決意
                   
(9月9日「中国新聞」=写真も)

2007090901000361 【シドニー9日共同】安倍晋三首相は9日午後、シドニー市内で開いた内外記者会見で、10日召集の臨時国会で焦点となるテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べ、継続できなければ「(首相の立場に)しがみつくことはない」として政治的責任をとり退陣、内閣総辞職する考えを表明した。民主党の理解を得るため、小沢一郎代表に早期の会談を呼び掛ける意向も示した。
 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶるとともに、世論の後押しを得たい狙いがあるとみられる。
 ただ小沢氏は給油活動の継続にはあくまで反対する方針。臨時国会で、11月1日に期限切れするテロ特措法を延長する改正案や、給油継続のために検討されている新法案が暗礁に乗り上げれば、首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。



安倍首相の内外記者会見要旨 給油継続に最大限の努力                 (9日「NIKKEI NET」)
 【シドニー9日共同】安倍晋三首相の内外記者会見要旨は次の通り。
▽海自給油活動
 国会は大変厳しい状況だが、(インド洋での海上自衛隊の給油活動継続は)国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。テロとの戦い、補給活動の継続に民主党をはじめ野党の理解をいただくため、職を賭して取り組んでいく考えだ。
 国際社会から高く評価、期待されている自衛隊の補給活動を継続するための法案を、この国会に提出しなければならない。提出した以上、成立させなければならない。あらゆる最大限の努力を払わなければならない。小沢一郎民主党代表との党首会談についても、なるべく早い段階でお願いしたい。
 あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たしていかねばならない。(継続できなければ)当然、私の職責(首相の立場)にしがみつくということはない。(太字はポチです)






 「テロとの戦い」とは何でしょうか?
 たしかに、テロは許しがたい犯罪です。いかなる理由があろうとも、けっして許されるものではありません。
 しかし、今、アメリカがアフガンでおこなっていることは、空爆をおこない、毎日毎日、何十人、何百人の人たちを殺すことです。
 アメリカやNATO軍は、反政府組織の拠点への攻撃を強めているそうですが、国連の報告によると、アフガンの反政府組織はどんどん増えているし、強化されているということです。
 まさに、ドロ沼。戦争と軍事では何も解決しないというのは、もはや自明ではないでしょうか。

 タリバンなどによる無差別テロとアメリカによる空爆による被害――武力による報復という果てしない悪循環の一番の被害者は、何の罪もないアフガンの人々です。殺され、傷つけられ、暮らしを破壊されています。
 そして、日本の自衛隊がおこなっている給油活動は、明らかにそれに手を貸しているのです。なぜ、そのことがわからないのでしょうか?
 少しだけでも想像力を働かせれば、苦しみ、うめき声を上げているアフガンの人たちの姿が見えてくるはずです。安倍さんの頭の中は、「日米同盟」という四文字で埋め尽くされ、その他のことが入り込む隙はないのかもしれません。

 いま、アフガンでは、農業が破壊され、飢餓に直面していると言われています。カルザイ大統領も、国民の半分が飢えている状態で、軍事活動は意味がないとのべているそうです。
 日本がとるべき一番の「国際貢献」は、他国の人々を苦しめる武力攻撃に手を貸す給油活動をただちにきっぱりやめ、自衛隊をインド洋から引き上げることではないでしょうか。



 それにしても、驚くのは、「公約」というものについての安倍さんの感覚です。
 「国際公約になった」とは、どういう意味でしょうか?
 私がどうしてもひっかかるのは、この「なった」という言葉です。なにか、客観的というか、自然現象というか、そんな表現です。そして、あたかも、日本の国民全体がその「公約」なるものに束縛されるかのような印象をもつのは私だけでしょうか。
 しかし、実際には、ようするに、「ブッシュ大統領に『給油活動を継続しますよ』と私は約束した」ということです。
 日本の有権者から選ばれた政治家である安倍さんが「公約」をするのは、あくまでも日本の有権者に対してではないでしょうか。アメリカの大統領とおこなった約束を、果たして「公約」というのでしょうか?
 あえて「公約」という言葉を使うのであれば、「国際公約になった」などと、客観的な物言いでなく、「国際公約をした」と自らの行為として語るべきです。
 自分で勝手に約束しておいて「国際公約になった」はないのではないでしょうか。


 そして、「職責にしがみつくことはない」発言です。
 安倍さんは、これまで、様々な公約(国民に対する約束)をおこなってきました。その約束を次々に踏みにじってきたのも安倍さんです。しかし、「職責にしがみついて」こられました。
 国民に対する約束は破っても平気だが、アメリカとの約束は破れないということでしょうか。彼が誰のために政治をおこなっているのか大変よくわかる話だと思いました。

 どうでもいいですけど、早くやめていただきたいので、「しがみつかない」ことを表明されたのはたいへんいいことだと喜んでいるポチでした。
 安倍さん、この「公約」だけは守ってくださいよ。

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コメント

ホントホント。ホントに同感です。
変な首相ですね。いったい誰と相談して、決めているのでしょう?
こう言えばきっと、みんなが協力すると思っているのか、それとも深い意味合いがあるのか。

辞めてもらってもいいですが、特措法についてはちゃんと総括して何をしてどれだけ効果があったのかはっきりさせてもらいたいですね。

投稿: jun | 2007年9月10日 (月) 19時14分

junさん
コメントありがとうございます。

 深い意味合いはけっしてないと思いますよ。そんな深いとこまで考える頭を彼は持ち合わせていません。彼が総理大臣になったとき、「郷土の誇り」と騒いだ山口県に人たちも、いまや「郷土の恥」と感じ始めているのじゃないでしょうか。

投稿: pochi | 2007年9月10日 (月) 21時36分

同感です!

山口市内で9月2日に「テロ特措法延長 賛成?反対?シール投票」
をやりました。結果は
賛成 14 反対 88 わからない 20 でした
全国45箇所でも実施され投票全体の76%は反対でした。
詳しくはこちらでhttp://terotk.exblog.jp/

「今のやり方が本当にテロ対策になっているのか疑問」
「これ以上戦争に税金を注ぎ込んでほしくない」という人たちの声が
多かったです。

アフガニスタンで医療&農業支援活動をされている医師の中村哲さんも
「殺しながらする人道支援なんてない」と言われていますね。
日本ならではの「テロリズムをなくす」支援の方法をぜひ国会で話し合い実践してほしいです。日本国憲法に則ってね。

投稿: だじゃらん | 2007年9月11日 (火) 08時40分

だじゃらんさん、コメントありがとうございます。

 平和を願う方々のブログのこの種のエントリーに、「イラクとアフガンは違う。イラクには賛成しなかったフランスやドイツもアフガンには参加している。国際的に認められたテロ対策なんだ」という趣旨のコメントがされているのを数多く見て、悲しくなりました。
 ドイツやフランスがどっちに向こうが関係ありません。この人たちは、アフガンの地で今日も罪もない人たちが命を奪われているという現実を思い描くこともできないのでしょうか。
 まず、その現実を受け入れるのか拒絶するのかだと思います。そして、その行為に日本の自衛隊が手を貸しているという事実を直視し、テロ特措法の問題は考えねばならないと強く思います。

投稿: pochi | 2007年9月11日 (火) 20時40分

公約守っちゃったみたいですね。
でも所信表明して代表質問直前で辞任って
「大人」としてどうでしょう??
体調悪いならもっと前に辞めるタイミングがあったのに。

この人はちっとも山口県民じゃないけど一応選挙区は山口県だから
やっぱり恥ずかしいよねえ。
こんな無責任な人の下で改悪された教育基本法はもう一度、
改正してもらいたいです。

投稿: だじゃらん | 2007年9月12日 (水) 17時46分

だじゃらんさん
コメントありがとうございます。

まったくです!
山口県民としては、恥ずかしくて穴があったら入りたい気分です。
まだ一年前ですね、あの「8人の宰相展」なんかをやってたのは。あの頃、嬉々としていた人は、今どんな気分でしょうか?

「これほど『オバカ』とは思わなかった」というエントリーを更新しました。こちらもご覧ください。

投稿: pochi | 2007年9月12日 (水) 18時03分

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