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2007年9月25日 (火)

JAROに通報するゾ!日本郵政CM

 ポチです。
 なんとなく涼しくなってきた感じがします。
 昨晩は、知り合いのスナックの30周年記念パーティーでした。来賓代表であいさつされた方も言われていましたが、毎日のように開店したり閉店したりするこの業界で、30年も続けてこられたのはたいしたものです。
 宇部市内の飲み屋街もどんどん寂れている様な気がします。お客さんが一人もいないとか、いても1~2人とかいう店が多いのですが、この店は、いつ行っても満員。
 最初の頃は、お母さんと長女の二人でやっていました。今は、長女は結婚されて、次女といっしょにやっています。私がこの店に行きはじめた頃は、高校生だった次女が、30歳をこえています。自分も年をとったなあと感じてしまいます。

 それにしても、会費1万円は痛かった・・・。



 自民党の総裁選の騒ぎがマスコミを賑わせています。その話題で、霞んでしまいがちなのが、10月1日からスタートする郵政民営化です。
 今日はその問題について書きます。


 いま、CMが流れています。私が観たのは、沖縄編なのですが、全国いくつかの地域をとりあげたCMがあるようです。
 これです↓。 ご覧になられていると思います。

http://jpgroup.jp/flash/ 
(クリックするたびに違う地方のCMになります)


 どう思われましたか?

 ネットの中をあちこち訪問してみると、「美しい日本の姿をとりあげていてすばらしい」などの声が聞かれ、好評のようです。
 しかし、私は怒り心頭です。


 というのは、あまりに内容がでたらめだからです。
 このCMで流れるナレーションはこうです。

   日本のすみずみまで幸せになる民営化
   それが私たちの挑戦です
   ひとりを愛せる日本へ
   JP日本郵政グループです


 今回の郵政民営化、どこが「すみずみまで幸せになる」のでしょうか。まるで話は逆なような気がします。

 公社化された時点で、様々なサービスの後退がありました。
 まず、昨年9月から始まった「集配局」の統廃合です。
 これは民営化にそなえたリストラ策に他なりません。

 郵便配達に携わる方は、田舎ほど地域に密着していました。
 以前、山陰地方の田舎の友人を訪ねた時に、たまたま郵便配達の方が郵便物をもってこられてました。「今日は○○ちゃん(彼の息子)の誕生日じゃろうが。ホレッ」と彼にお菓子を差し出していました。「いつもすまんねえ」と彼。「ヘ~、子どもの誕生日まで知ってるのか」と驚いてしまいました。

 また、独居のお年寄りの見回りの役目は郵便配達の方でした。高齢化がすすむ地方にとって、なくてはならない存在でした。
 交通手段のないお年寄りの世帯では、ポストまで出しに行かなくても、軒先に郵便物を出しておけば、配達に来た配達員の方がもって行ってくれるそうです。

 しかし、郵政公社になって、集配局が統廃合され、配達を担当するする方が変わり、多くの地域でこんなことはできなくなりました。
 それどころか、誤配もどんどん増えてきているそうです。


 そして、市町村合併と集配局の統合が合わさって、ひどいことになっています。
 抽象的な話でなく、具体的にみてみましょう。

 山口県はこんな感じです(クリックすると大きな画像を見られます)。
Photo

 県西南部の自治体の状況を、市町村合併前と現在とを比べるとこう↓なります。
Photo_2 Photo_3

 左が合併前、右が現在です。来年3月末には、さらに、美祢市と秋芳町、美東町が合併し、新しい美祢市になります。(黄色が市で、緑が町です)

 で、何が言いたいかというと、以前は、山陽町の人が楠町の人に郵便物を出すと、その郵便物は、山陽町の集配局から楠町の集配局に運ばれ、配られていました。当然のことです。朝早く出せば、夕方には到着していたそうです。

 ところが、合併で、楠町は宇部市に吸収されてしまいました。そして、山陽町は小野田市と合併し、山陽小野田市になりました。その時点では、まだ、旧楠町には、集配局があったので、とくに問題はおきませんでした。
 問題は、昨年9月からの集配局の統廃合です。旧楠町で唯一の集配局だった船木郵便局が無集配局にされました。

 その結果、どうなったかというと、旧山陽町の集配局である厚狭(あさ)郵便局で出した郵便物は、なぜか一旦下関郵便局に運ばれて、次に宇部郵便局に運ばれて、そこから旧楠町の地域に配達されるということになったのです。

 厚狭郵便局から船木郵便局まで、直線距離にすれば5、6キロというところでしょうか。厚狭から小さな丘の峠を越えればすぐに船木。車で走れば5分程度です。それが、山口県の西南部をほぼ一周するような経路をたどらなければ届かない仕組みに変わったわけです。
 おかげで、朝早く出した郵便物も、翌日遅くにならないと届かないという状況になってしまったのです。
 
 集配局の統廃合は、それだけにはとどまりません。
 集配廃止となると、その郵便局の収入源は窓口手数料だけになります。そうすると、採算が悪化して郵便局の存続自体が危うくなります。民営化され「採算第一」ということになると、局そのものの閉鎖ということにもなりかねません。


 そして、地域から金融窓口が消滅する危機です。
 銀行は次々に支店を閉鎖。いま、農協も支店の統廃合をどんどんすすめ、金融窓口が無くなってきています。そして、それに加えて、郵便局の金融窓口の閉鎖です。
 金融窓口は、人間が生きて生活していくうえで不可欠です。とくに、車のない高齢者にとって、年金の受け取りをどうするのか、孫の誕生日のお祝いのために送金をしたい、など大きな問題は生まれています。
 銀行や農協の支店の閉鎖もけしからん話ですが、銀行や農協はいわば「企業」です。郵便局は、民営化されるとはいえ、国民の税金で今の骨格をつくりあげた国民の財産です。それを・・・・。

 この他、時間外窓口の閉鎖、ATMの撤去、郵便局網の縮小など、次々にサービスは低下されています。


 さらに、民営化後の料金値上げをはじめとしたサービス低下です。
 とくに、民営化後の「ゆうちょ銀行」のサービスは、値上げのオンパレード。ひどいのになると一気に10倍にもなるサービスもあります。


 2年前の郵政選挙のとき、小泉さんは、郵政民営化を「これほどいいものはない」かのように天まで持ち上げ、「サービスの低下はない」と断言していました。
 そのときはまだ「これから」の話でした。
 しかし、民営化を前に、すでにこの実態。この時点にたって「日本のすみずみまで幸せ」はないでしょう。



 いま、林家木久翁、木久蔵親子がJAROのコマーシャルをやっているのをみて、JAROに通報してやろうかと思いました。

 このCMはこうすべきです。

   日本のすみずみまで不幸になる民営化
   それが私たちの挑戦です
   ひとりも
愛せない日本へ
   JP日本郵政グループです




 映像の美しさに惑わされて、日本郵政のウソのCMを国民はけっして信じないでしょう。国民をなめてかかったら、大変なことになりますよ、福田さん。

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コメント

こんにちは^^
まったくだ~あんまりだ~ゆるせな~い!

民営化は、納得できませんね。
日本という国は、国民の無関心の下、
ヒッソリ、こっそり、悪行が進められていくのですね。
悪いものは、ダメ!と声を大にしていきたいですね。

投稿: una | 2007年9月25日 (火) 12時04分

unaさん
お久しぶりです。赤ちゃんはもう帰られましたか?

こんなにみんなが困っているのに、よくもまあ「日本のすみずみまで幸せに」なんて言えるよなあ・・・というのが率直な感想。しかも、「涙そうそう」なんていう名曲を使って。歌が穢れてしまうんじゃないかという怒りがふつふつと沸き起こりました。

投稿: pochi | 2007年9月26日 (水) 05時10分

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投稿: Frjrbefd | 2008年3月 7日 (金) 23時43分

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