« 台風が過ぎ去って | トップページ | 民主党という政党に公認されるということ »

2007年7月18日 (水)

新潟県中越沖地震に思う

 ポチです。
 新潟の地震、たいへんなことになっています。
 地震があったのは知っていましたが、これほどひどいとは・・・。
 被災された方にお見舞い申し上げるとともに、行政が適切な対応を迅速にされるよう心から願っています。

 3年前の中越地震、今年3月の能登半島地震と、日本海側で地震が続いています。3年前の中越地震で被災し、仮設住宅に住んでいる方々にも、容赦なく今回の地震の被害は及んでいるとの報道を見て、暗澹たる思いです。

 3年前の中越地震のときは、うちの長男クンがボランティアで駆けつけました。高校で震災の話になったとき、「手伝いに行きたい」という高校生達の声に、学校も応えて、学校の車を出し、先生もついて数名の高校生が志願して、1週間くらいだったと思いますが行きました。
 うちの長男クンが志願したと聞いて誇らしげに思った「親バカ」でした。長男クンが「寝袋を送ってほしい」と言ってきたことに、いそいそと喜んで送りました。

 なんてことを!

 その被災者の方がいまだに仮設住宅に暮らしておられるとは・・・。現地の方々の苦労も努力も知らず、息子がボランティアに名乗り出て行ったことを喜んでいた自分のバカさ加減にガッカリしました。


 そのうえで気になる報道を2つ。

 ひとつはこれです。

 新潟県中越沖地震に伴う東京電力柏崎刈羽原子力発電所での火災発生を受け、甘利明経済産業相は17日未明、東京電力の勝俣恒久社長を経産省に呼び、消防隊が到着するまでの同社の初期消火活動が遅れたとして、厳重注意した。また、今回の地震による最大加速度が同原発の耐震設計上の想定以上だったことを受け、同原発の7基すべての安全性を確認できるまで運転の再開を見合わせるよう指示した。(17日「時事通信」)

 「すべての安全性を確認できるまで」?
 甘利さんは、どういう状態になったら「安全が確認できた」というのでしょうか?
 
 こんな報道↓をみるにつけ、この人たちが考える「安全」という言葉の意味に「?」を感じてしまいます。

 日本経団連名誉会長で日本原子力産業協会会長の今井敬氏(新日鉄名誉会長)が十七日、松江市内で会見し、震度6強の揺れを観測した新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)が自動的に緊急停止した点を挙げ、国内の原発の耐震上の安全性は確保されているとの認識を示した。
 今井氏は、同原発の緊急停止を踏まえ「(日本の原発は)チェルノブイリ事故をはじめ海外で発生したような大事故にはつながらない」と言及。「原発の安全性を、電力会社がもっと自信を持って住民に説明すべきだ」と続けた。(18日「山陰中央新報」)


 放射能に汚染された水が海水に流れ出したり、放射能が大気中にも放出されたと言われています。どこが「安全性は確保されている」のでしょうか?また、今朝の朝刊によると、原発の真下にまで断層面があることが判明したそうです(「朝日」)。
 今回の地震が明らかにしたのは、「地震大国・日本に原発をつくることそのものが安全ではない」ということなのではないでしょうか。
 適当なことを言って「これで安全は確保された」などと言って、運転を開始するということに必ずなるような気がします。


 もう一つの気になる報道はこれ。

 長崎市内での参院選遊説を中断し、混乱が続く新潟県中越沖地震の災害現場に急遽入った安倍晋三首相。3月の能登半島地震の際の現地入りが、発生から19日後だったのとは対照的だ。逆風が吹く参院選を強く意識し、素早い危機管理対応をアピールする狙いもあるようだ。
    (中略)
 滞在時間約2時間50分という駆け足の視察を終え、午後8時40分には再び官邸に。首相は17日も引き続き対策の陣頭指揮を執るため、沖縄県遊説を取りやめた。(17日「産経」)


 3月の能登半島地震の時と今回の違いは「選挙」。なんかなあ。安倍さんの軽薄さがいっそう際立っていると思ったのは私だけでしょうか。

無料 アクセス解析RMT

|

« 台風が過ぎ去って | トップページ | 民主党という政党に公認されるということ »

コメント

原発そのものが「毒発生装置」だという認識がないですよね。久間元大臣の「原爆容認」と、同じだと思います。
今朝のテレビでも、何とかという人が「原発は大切なエネルギー源だから・・・」といっていました。
社説もそうです。だから、しっかり安全確保を・・というのでしょうが、原発に、「安全」なんてあり得ませんよね。違いますか?

あああ、カッカしちゃいました^^。

投稿: jun | 2007年7月18日 (水) 21時46分

junさん
 ここは、カッカして当然のところです。
 人類は、いまだに「原子力」というものをコントロールできていません。核分裂の制御はもちろん、放射能の遮断、そして、放射能汚染廃棄物の処理・・・・。いかなる事態になっても完全にコントロールできる状態でなければ、万が一の時、人類の生存に致命的打撃を与える「原子力」を扱う資格は人類にはないと思います。
 ですから、少なくとも現状では、「原子力」に「安全」なんて絶対にあり得ません。これを「安全だ」と言うのは、運転免許を持たない人に、数十万人の乗客を乗せたブレーキもスピードメーターもハンドルもシートベルトもないバスを運転させ、「そんなにスピードを出さないから安全だ」と言っているようなものです。

投稿: pochi | 2007年7月18日 (水) 23時07分

追伸
長男さんのボランティアは立派です。
ありがとうございました。
父親として誇って良いと思います。

投稿: jun | 2007年7月19日 (木) 19時35分

junさん
ありがとうございます。
長男クンは、立派かどうかはわかりませんが、「よくやった!」と褒めてやれると思います。
問題は、父親である私です。
長男クンが行ったことで、「中越地震」=「いい記憶」という図式が私の頭の中にできていました。そこには、現地の被災された方々の大変さに思いをはせるという当然の思考のかけらもありませんでした。
そのことを思い知らされて、かなりショックを受けています。

投稿: pochi | 2007年7月20日 (金) 22時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/190664/7186224

この記事へのトラックバック一覧です: 新潟県中越沖地震に思う:

» ガングリオン [ガングリオン]
ガングリオンの治療や手術はどうしたらいいのでしょう?手や足に原因が分からないできものが出来たらガングリオンかもしれませんよ。 [続きを読む]

受信: 2007年7月18日 (水) 08時43分

» 「プルサーマル計画」佐賀県は住民の声を聞け! [競艇場から見た風景]
時期外れの台風が九州から去ったら、中越沖地震・・・危ないニッポン。 台風・地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。 柏崎刈羽原発直下に断層 「存在認識した」と東電 震度6強、マグニチュード(M)6・8を観測した新潟県中越沖地震を引き起こした断層は、東京電..... [続きを読む]

受信: 2007年7月18日 (水) 21時39分

« 台風が過ぎ去って | トップページ | 民主党という政党に公認されるということ »