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2007年6月26日 (火)

住民の立場に立つということ―予算案否決という事態を前に

 ポチです。
 今日は、本当に暑い一日でした。
 仕事をしてても体がだるくて、どうもやる気が出ません。
 これからもっと暑くなると思うとぞっとします。



 さて、今日、岩国市の6月定例市議会の最終日でした。
 先の3月議会で否決された予算案が再び否決されました。
 市民生活への深刻なしわ寄せが懸念されています。
 予算が成立しないということは、予定していた事業が基本的にすべてストップするということで、地元の業者の方は仕事が発注されず、深刻だと思います。

 予算案が2回の議会で連続で否決されることはこれまでなかったようで、総務省のお役人さんも「聞いたことがない」と言っているようです。

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 在日米軍再編に伴う山口県岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題に関連し、同市議会(34人)は26日の最終本会議で、今年度一般会計当初予算案を否決した。
 移駐反対を貫く井原勝介市長に市議会が強く方針転換を迫った形で、3月議会に続いて当初予算案が再び否決される異常事態となった。市は6月までの暫定予算を組んでおり、改めて暫定予算を編成する公算が大きい。
 井原市長は本会議終了後に記者会見し、今後の対応を明らかにする予定。
 総務省は「2度の定例会で連続して同じ予算案が否決された例は聞いたことがない」としている。
 採決は記名投票で行われ、議長を除く33人が投票。有効32票のうち、反対17、賛成15だった。議員の一人は賛成、反対の計2票を投じ、無効となった。
 反対に回ったのは、移駐を事実上容認する市議会の保守会派連絡会議(17人)。同市が移駐に反対する姿勢を示し、国が新庁舎建設の補助金約35億円の交付を見送ったことから、市は穴埋めに合併特例債を充てることを盛り込んだ当初予算案(総額660億1200万円)を編成した。
 しかし、3月議会では、同連絡会議が「補助金の見送りは井原市長の責任」と反発して否決。市側は新庁舎建設が3年間の継続事業で中断できないことを理由に、同じ議案を6月議会に再提案していた。
 同会派は25日夜に会合を開いて対応を協議。「否決すると市民生活に影響が大きい」として予算案の一部を修正する案も検討したが、「市長の態度が変わらず、同じ内容の議案を認めるわけにはいかない」との意見が多数を占めた。(読売 ON LINE)
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> 「補助金の見送りは井原市長の責任」

 どうしてそういう見解になるのか、さっぱり理解できません。
 この間の経過をどういう角度でみても、「補助金の見送り」は政府の約束違反であり、その責任は国にあります。


 5月17日に、衆議院安全保障委員会で基地問題に関する参考人質疑がおこなわれました。参考人として呼ばれたのは、千歳市の山口幸太郎市長、宜野湾市の伊波洋一市長、そして、岩国市の井原勝介市長でした。

 そこでの井原市長の発言は、なかなか格調高く、非常に説得力あるものだと思いました。
 少し長くなるのですが、井原市長の発言の後半部分をここで紹介しておきたいと思います。

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 次に、米軍再編に対する基本姿勢についてお話をしたいというふうに思います。
 今のような課題とまとめたような形で米軍再編を考えてしまうのではなくて、米軍再編については切り分けて、冷静に考えるべきだというふうに私は思います。もちろん、私としても、米軍再編は安全保障にかかわる重要な国の政策であります。地方自治体としても協力する必要があると考えております。国防の必要性と地域住民の生活の安全、安心という観点から正々堂々と議論すべきであろうというふうに考えておりまして、私もその努力をしていきたいというふうに思います。
 その前提として、岩国市の基地問題に対する基本的な考え方は、米軍基地が安全保障上果たしている重要な役割はきちんと理解し、その安定的な運用にも協力をしてきましたし、今後ともその方針は変わらないつもりであります。しかしながら、市民生活の安寧を守るために、これ以上の基地機能の強化を容認できないというのが従来からの一貫した方針であります。
 今回の移駐案は、航空機の数が一気に二倍以上の百二十機、人員も約四千人増加し一万人にもなるという大規模なものであります。市民にも過大な負担を強いるものでありまして、今回だけは我慢できないというのが市民の率直な気持ちでありました。その市民の意思が明確に示されたのが住民投票等であったというふうに思います。
 その後も市民の安全、安心という観点において問題は何も解決されていないというふうに思いますし、防衛施設庁と一緒に行いました二月の住民説明会においても、依然として将来の生活に対する根強い不信感、不安感があるということがありました。このまま一方的に進めてしまいましたら、国や米国に対する不信感も増大をし、基地の安定的な運用にも支障を生ずることにもなりかねないのではないかというふうに思います。双方にとって、あるいは、アメリカにとっても、国にとっても、地方にとっても、決していい結果にならないというふうに私は思います。
 もう一度原点に返りまして、国と地方との間で、お互いに前提を置くことなく、双方の立場を尊重しながら誠意を持って話し合いをしていくことによって解決方法を探っていかなければいけないだろうというふうに考えております。もつれた糸を解きほぐすためには、合理的な説明と誠意が必要であろう。そこから自然に生ずる説得力が私は必要ではないかというふうに思っております。
 先日、説明会の中で基地周辺の住民の方が、これまで我慢し協力してきたのに、まだこの上大きな負担を受け入れろというのかという声が上がりました。これを聞いたとき、私は、はっとして心を動かされました。長い間苦しんできた人の叫びのようでもありまして、実際に現地に住んでみなくては理解できないものではないかというふうに思いました。基地周辺住民の不安や不信が解消されるかどうか、これが、我々が今回の問題を考える上での大きなポイントでありますし、一番大切にしなければいけない民意だろうというふうに思います。
 平穏な生活をするという住民のささやかな願い、基本的な権利だろうと思いますが、そういうものが将来も確保できるという確信が持てない限り、なかなか先には進むことができないし、他の問題ではない、その点を中心にして、これからも私は誠意を持って国と協議をしていきたい、そして解決策を探っていきたいというふうに考えているところであります。
 以上でお話を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

                    (太字はポチによります)
    -------------------------------------------

 全文はこちらでどうぞ↓
 http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm


 井原さんは、官僚出身で、政治的には自民党に非常に近い方であることはいうまでもありません。当然、井原さんと私とでは様々な問題で意見を異にすると思います。
 しかし、こと艦載機移駐問題に関して、井原市長が取られている態度は、立派としか言いようがありません。
 言われていることは、住民の目線に立てば、しごく当たり前のことです。しかし、それを、国や県の理不尽ともいえる異常な圧力のもとで貫く大変さは想像を絶するものがあると思います。

 一方、22日に移駐容認のグループが開いた集会で、桑原という市会議員がこういう発言をしたと報道されています(「毎日」)。

 「艦載機移転を前提に国と交渉をしないと、愛宕山地域開発の処理などで国の援助を引き出せない。国の支援がなければ、市の財政は破たんする。再編交付金は早い者勝ちの制度だ

 この格調の低さ・・・。愚劣の極みだとしか言いようがありません。


 さて、いよいよ市長選挙になるのかもしれません。米軍の横暴勝手をこれ以上許すわけにはいきません。住民の意向を無視した国や県の態度を認めるわけにはいきません。
 実は、私の母の実家は岩国です。岩国につながるものとして、そして、一山口県民として、必要なら仕事も休んで力を尽くしたいと思っています。



 密かに決意をしているポチでした。



 以前にも紹介しましたが、「岩国市新庁舎募金の会“風”」という団体が、理不尽にも市庁舎建設の補助金を一方的にカットした国に抗議して、市庁舎建設募金の呼びかけています。
 多くのみなさんのご協力をお願いします。

http://iwakuni-kaze.weblogs.jp/blog/2007/05/post_0ec5.html

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コメント

井原市長さんの言葉、素晴らしいです。

>平穏な生活をするという住民のささやかな願い

これこそ市長や議会が一番考えなければいけないことですよね。
当たり前のことなのに、こんなに市長を困らせて、住民の生活を不安にさせて、どんないいことがあるのかと思います。

別件で。
浜田省吾買っちゃいましたよ^^
人間くさい声でいいですね~~~。

投稿: jun | 2007年6月29日 (金) 22時53分

junさん
コメントありがとうございます。

井原市長さんは、苦渋の選択で、新庁舎建設の財源を国の補助金に差し替えて再提案し、予算は成立しました。しかし、国からの補助金は艦載機移転に容認しない限り出ません。今後の事態の推移が注目されています。

ヒャー!そうですか、買っちゃいましたか!
何を買われたのですか?ぜひ教えてください!

投稿: pochi | 2007年7月 1日 (日) 09時55分

どんな歌があるかもわからないので、「I am Father」が入ってる「ベストアルバムvol 1」ていうのです。
もう何回も聴いてます。いいようもなく素敵です。

投稿: jun | 2007年7月 3日 (火) 22時25分

junさん

そうですか。最新アルバムですね。
「君と歩いた道」「夏の終り」「紫陽花のうた」「君の名を呼ぶ」「光と影の季節」「日はまた昇る」「Thank You」・・・好きな曲ばかりです。

どのアルバムもいいのですが、junさんにおすすめは、「初秋」というバラード集のアルバムです。かなりグッときますよ。機会があったらお聴きください。

投稿: pochi | 2007年7月 4日 (水) 07時10分

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