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2007年6月

2007年6月26日 (火)

住民の立場に立つということ―予算案否決という事態を前に

 ポチです。
 今日は、本当に暑い一日でした。
 仕事をしてても体がだるくて、どうもやる気が出ません。
 これからもっと暑くなると思うとぞっとします。



 さて、今日、岩国市の6月定例市議会の最終日でした。
 先の3月議会で否決された予算案が再び否決されました。
 市民生活への深刻なしわ寄せが懸念されています。
 予算が成立しないということは、予定していた事業が基本的にすべてストップするということで、地元の業者の方は仕事が発注されず、深刻だと思います。

 予算案が2回の議会で連続で否決されることはこれまでなかったようで、総務省のお役人さんも「聞いたことがない」と言っているようです。

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 在日米軍再編に伴う山口県岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題に関連し、同市議会(34人)は26日の最終本会議で、今年度一般会計当初予算案を否決した。
 移駐反対を貫く井原勝介市長に市議会が強く方針転換を迫った形で、3月議会に続いて当初予算案が再び否決される異常事態となった。市は6月までの暫定予算を組んでおり、改めて暫定予算を編成する公算が大きい。
 井原市長は本会議終了後に記者会見し、今後の対応を明らかにする予定。
 総務省は「2度の定例会で連続して同じ予算案が否決された例は聞いたことがない」としている。
 採決は記名投票で行われ、議長を除く33人が投票。有効32票のうち、反対17、賛成15だった。議員の一人は賛成、反対の計2票を投じ、無効となった。
 反対に回ったのは、移駐を事実上容認する市議会の保守会派連絡会議(17人)。同市が移駐に反対する姿勢を示し、国が新庁舎建設の補助金約35億円の交付を見送ったことから、市は穴埋めに合併特例債を充てることを盛り込んだ当初予算案(総額660億1200万円)を編成した。
 しかし、3月議会では、同連絡会議が「補助金の見送りは井原市長の責任」と反発して否決。市側は新庁舎建設が3年間の継続事業で中断できないことを理由に、同じ議案を6月議会に再提案していた。
 同会派は25日夜に会合を開いて対応を協議。「否決すると市民生活に影響が大きい」として予算案の一部を修正する案も検討したが、「市長の態度が変わらず、同じ内容の議案を認めるわけにはいかない」との意見が多数を占めた。(読売 ON LINE)
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> 「補助金の見送りは井原市長の責任」

 どうしてそういう見解になるのか、さっぱり理解できません。
 この間の経過をどういう角度でみても、「補助金の見送り」は政府の約束違反であり、その責任は国にあります。


 5月17日に、衆議院安全保障委員会で基地問題に関する参考人質疑がおこなわれました。参考人として呼ばれたのは、千歳市の山口幸太郎市長、宜野湾市の伊波洋一市長、そして、岩国市の井原勝介市長でした。

 そこでの井原市長の発言は、なかなか格調高く、非常に説得力あるものだと思いました。
 少し長くなるのですが、井原市長の発言の後半部分をここで紹介しておきたいと思います。

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 次に、米軍再編に対する基本姿勢についてお話をしたいというふうに思います。
 今のような課題とまとめたような形で米軍再編を考えてしまうのではなくて、米軍再編については切り分けて、冷静に考えるべきだというふうに私は思います。もちろん、私としても、米軍再編は安全保障にかかわる重要な国の政策であります。地方自治体としても協力する必要があると考えております。国防の必要性と地域住民の生活の安全、安心という観点から正々堂々と議論すべきであろうというふうに考えておりまして、私もその努力をしていきたいというふうに思います。
 その前提として、岩国市の基地問題に対する基本的な考え方は、米軍基地が安全保障上果たしている重要な役割はきちんと理解し、その安定的な運用にも協力をしてきましたし、今後ともその方針は変わらないつもりであります。しかしながら、市民生活の安寧を守るために、これ以上の基地機能の強化を容認できないというのが従来からの一貫した方針であります。
 今回の移駐案は、航空機の数が一気に二倍以上の百二十機、人員も約四千人増加し一万人にもなるという大規模なものであります。市民にも過大な負担を強いるものでありまして、今回だけは我慢できないというのが市民の率直な気持ちでありました。その市民の意思が明確に示されたのが住民投票等であったというふうに思います。
 その後も市民の安全、安心という観点において問題は何も解決されていないというふうに思いますし、防衛施設庁と一緒に行いました二月の住民説明会においても、依然として将来の生活に対する根強い不信感、不安感があるということがありました。このまま一方的に進めてしまいましたら、国や米国に対する不信感も増大をし、基地の安定的な運用にも支障を生ずることにもなりかねないのではないかというふうに思います。双方にとって、あるいは、アメリカにとっても、国にとっても、地方にとっても、決していい結果にならないというふうに私は思います。
 もう一度原点に返りまして、国と地方との間で、お互いに前提を置くことなく、双方の立場を尊重しながら誠意を持って話し合いをしていくことによって解決方法を探っていかなければいけないだろうというふうに考えております。もつれた糸を解きほぐすためには、合理的な説明と誠意が必要であろう。そこから自然に生ずる説得力が私は必要ではないかというふうに思っております。
 先日、説明会の中で基地周辺の住民の方が、これまで我慢し協力してきたのに、まだこの上大きな負担を受け入れろというのかという声が上がりました。これを聞いたとき、私は、はっとして心を動かされました。長い間苦しんできた人の叫びのようでもありまして、実際に現地に住んでみなくては理解できないものではないかというふうに思いました。基地周辺住民の不安や不信が解消されるかどうか、これが、我々が今回の問題を考える上での大きなポイントでありますし、一番大切にしなければいけない民意だろうというふうに思います。
 平穏な生活をするという住民のささやかな願い、基本的な権利だろうと思いますが、そういうものが将来も確保できるという確信が持てない限り、なかなか先には進むことができないし、他の問題ではない、その点を中心にして、これからも私は誠意を持って国と協議をしていきたい、そして解決策を探っていきたいというふうに考えているところであります。
 以上でお話を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

                    (太字はポチによります)
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 全文はこちらでどうぞ↓
 http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm


 井原さんは、官僚出身で、政治的には自民党に非常に近い方であることはいうまでもありません。当然、井原さんと私とでは様々な問題で意見を異にすると思います。
 しかし、こと艦載機移駐問題に関して、井原市長が取られている態度は、立派としか言いようがありません。
 言われていることは、住民の目線に立てば、しごく当たり前のことです。しかし、それを、国や県の理不尽ともいえる異常な圧力のもとで貫く大変さは想像を絶するものがあると思います。

 一方、22日に移駐容認のグループが開いた集会で、桑原という市会議員がこういう発言をしたと報道されています(「毎日」)。

 「艦載機移転を前提に国と交渉をしないと、愛宕山地域開発の処理などで国の援助を引き出せない。国の支援がなければ、市の財政は破たんする。再編交付金は早い者勝ちの制度だ

 この格調の低さ・・・。愚劣の極みだとしか言いようがありません。


 さて、いよいよ市長選挙になるのかもしれません。米軍の横暴勝手をこれ以上許すわけにはいきません。住民の意向を無視した国や県の態度を認めるわけにはいきません。
 実は、私の母の実家は岩国です。岩国につながるものとして、そして、一山口県民として、必要なら仕事も休んで力を尽くしたいと思っています。



 密かに決意をしているポチでした。



 以前にも紹介しましたが、「岩国市新庁舎募金の会“風”」という団体が、理不尽にも市庁舎建設の補助金を一方的にカットした国に抗議して、市庁舎建設募金の呼びかけています。
 多くのみなさんのご協力をお願いします。

http://iwakuni-kaze.weblogs.jp/blog/2007/05/post_0ec5.html

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2007年6月23日 (土)

北星余市を離れ、ただの「元ヤンキー」になった「ヤンキー先生」

 ポチです。
 雨が降って、涼しい一日でした。夕方は雨があがり、太陽が出て、ちょっと蒸し暑さを感じましたが、日が暮れるとまた涼しい風が吹いています。
今年もまた猛暑なんでしょうネェ。



 さて、本題です。
 以前、「ヤンキー先生」こと、義家弘介氏のことを「失望した」って書きました(裏切られた思い――義家弘介氏のこと)。日本の教育を破壊と荒廃への導いているとしか思えない「教育再生会議」の一員として存在している彼の姿に愕然としたからです。

 でも、どこかで、一時の気の迷いであってほしいと思っていました。
 それが・・・・。
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 政府の教育再生会議委員で「ヤンキー先生」として知られる義家弘介氏(36)は23日、7月の参院選比例代表に自民党から出馬する意向を明らかにした。同党は25日にも同氏の公認を決定する。
 義家氏は23日、広島市で開かれた自民党の中川秀直幹事長の政治資金パーティーであいさつし、「参院選は教育再生のまさに(天下)分け目の戦いだ。若者たちのために自分の存在を懸けて戦う」と決意を示した。(6月23日「時事通信」)
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 以前、きっこさんが「義家は参院選に自民党から出る」って言っているのを「きっこの日記」で読んで、まさかなぁ・・・と思っていたのですが・・・・。


 これで、彼が、本当は何もわかっていない、ただの「元ヤンキー」だということが、今度こそよくわかりました。
 「若者たちのために」って言う彼の言葉ほど空虚なものはありません。若者たちが今の自民党の政治のなかでどれだけ苦しめられているのか、彼にはまったく理解できないのでしょうから・・・・。


 今回の立候補は、今回で引退されるあの大仁田厚さんの替わりだそうです。
 大仁田さんはこう言っておられます。
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 01年選挙では個人名で46万票を獲得したが、「タレント議員」としての迷いもあったようだ。「何百という選挙区に応援に行った。それがタレント議員の仕事みたいなもの。(テレビに映る)僕の映像は(審議が荒れた時)いつも委員長を守る場面ばかり。レスラーという偏見を打ち破ろうとしたが、自分の勉強不足を痛感することもあった」と語った。(「毎日」)
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 義家氏自身は「教育の専門家」として期待されていると思っているのかもしれません。しかし、自民党が義家氏に求めているのは、たぶん大仁田さんと同じものでしょう。


 すべては、彼の勘違いだと思います。
 北星余市というすばらしい器があり、それを支えてきたまわりの先生方がいたからこそ、彼はみんなから慕われる「ヤンキー先生」でいることができたのでしょう。
 しかし、彼は、北星余市からは何も学ばなかったし、そうである自分自身のこともよくわかっていなかったのだと思います。
 北星余市を離れた彼は、その時点で、ただの「元ヤンキー」になってしまった・・・「ヤンキー先生」という華々しい「肩書き」だけをもった・・・のでしょう。


 そういう意味では、かわいそうな気もします。
 前にも書きましたが、少し思い入れがあっただけに、まったく残念です・・・。


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(追記)
 この記事を書いたあと、一つ前の記事に「義家氏の立候補をどう思いますか?」っていうコメントを頂いていることを発見しました。
 そのコメントへの返事を書いていたら、なかなかいいできだったので、ここに追記しておきます。

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ルンバルンバさん
コメントありがとうございます。

 今日の記事を書いたあとにルンバルンバさんのコメントを発見しました。義家氏への私の思いはそちらを見てください。
 そこでも書いたのですが、彼には教育への信念があるようには思えません。彼は、北星余市とそれを支えている先生方からは何も学んでいないと思います。北星余市というすばらしい教育実践をしている学校とそのスタッフの方たちの力で「ヤンキー先生」という「名声」を得ただけなのではないでしょうか。
 もし、彼が北星余市で培った信念を今も貫こうとしているのなら、北星余市の先生方が教育再生会議の彼を支持しているということになると思いますが、とてもそうは思えません(すみません。思っているだけですが)。
 考えすぎかもしれませんが、彼は、最初から最後まで「教育者」ではなかったのではないでしょうか。北星余市が彼を「教育者」に見せていただけなのかもしれません。

 いずれもしても、

>アベの危険な信念の片棒担ぎをしようとしているだけのように思います。

 まったく同感です。

 なんか。さっき書いた記事より、このコメントの方がわかりやすいかなあ・・・。
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2007年6月22日 (金)

「意義あり」さんに答える(2)「危機管理」「その他」

 ポチです。
 参議院選挙が1週間延期になりました。
 なんとまあ、安倍さんのわがままなこと!
 公営掲示板や投票用紙など、すでにすすめていた準備がパーになっただとか、いろんな業者にも影響が出ているようです。うちの会社もその一つです。ドタバタする毎日が続いています。


 さて、昨日の続きで、「意義あり」さんに答えてみたいと思います。
 今日は、2つ目のテーマ「危機管理」と3つめのテーマ「その他」です。

 まず「危機管理」から。

 「意義あり」さんは、こう言います。

自衛隊がテロや暴動に発展するおそれが少しでもあれば、情報収集や調査活動をするのは当たり前でしょうが。
何か起きてからでは遅いのです。
これを危機管理というのです。

 そうなんです。そのとおり!
 それが自衛隊の論理なのです。
 だから、私も書いていたじゃないですか、間接侵略や内乱鎮圧の任務が自衛隊法に定めてあることを指して「なるほど法令の範囲内だ!」って。

 昨日は、「意義あり」さんのことを次のように書きました。

>意義ありさんは、ひょっとして自民党の代議士さんか、どこかの大企業の社長さんか、アメリカ大使館の方か、もしくは、それらに準ずる方でしょうか?

 今日は、これに次の人物評価を付け加えたいと思います。

 「意義あり」さんは、ひょっとして自衛隊の方か、もしくは防衛省の方ですか?

 というぐらい、まったく同じです(ホントに自衛隊の人だったりして・・・)。



 ところが、この論理の根拠は、非常に荒唐無稽で、だからこそ、民主主義を擁護する観点に立てば非常に危険な考え方なのだと思います。
 ここで、「民主主義を擁護する観点に立てば」というのが重要だと思います。そうじゃない観点に立てば、また別の考えもあるからです。

 そこで、「意義あり」さんにお聞きします。
 「テロや暴動に発展する恐れ」があると、(1)誰が(2)どういう基準で判断されるのでしょうか?
 最大の問題はここにあります。


 まず、「誰が」について考えてみましょう。
 今回の問題ではどうだったでしょう。
 久間防衛大臣の国会での答弁をみると、少なくとも、監視する団体を選んだり、その分類を決めるのは、どうやら自衛隊のようです。
 少なくとも、防衛大臣ではないことは確実です。

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 「参院外交防衛委員会で19日、自衛隊のイラク派遣に反対する市民運動などの情報を陸上自衛隊の情報保全隊が収集していた問題について、久間防衛相は「国会議員であっても、国民は平等に情報収集の対象になり得る」と述べた。増子輝彦氏(民主)の質問に答えた。
 増子氏は衆院議員時代に「イラク派遣は違憲であり、派遣に反対」と発言したことを、情報保全隊から『反自衛隊活動』と分類された。
 久間氏はこうした分類について「冷戦構造の中からやっているもので、ある意味で惰性だった。『反自衛隊』という分類は間違っている。分類の仕方について検討させている」と述べ、分類方法が誤りであったことを認めた。
 増子氏が「国会議員を監視しても構わないのか」と質問したのに対し、久間氏は『監視ではなく情報収集だ。(情報保全隊が)任務としてやっているので私自身が対象になっても構わない。国会議員もほかの人も同じだ』と答弁した」(asahi.com 6月19日)
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 防衛大臣が「私自身が(監視の)対象になっても構わない」と言っているわけですから、防衛大臣は監視対象を選んでいないということです。
 もちろん、久間さんが自分自身に監視すべき「反自衛隊」的な考えや行動があると自覚されているのなら、自分で指示して自分を監視させることもあり得るとは思いますが・・・・。

 つまり、「誰が」の答えは、「自衛隊が」ということです。


 次に、監視団体や個人を「どういう基準で」選ぶのか、ということです。
 「意義あり」さんは、いとも簡単に、今回、監視された団体や個人がテロや暴動を起こす可能性のある人たちだと言われているようですが、どうしてそうなるのでしょうか?
 「意義あり」さんは、今回、共産党が発表した資料を見られましたか?

 具体的に、今回、監視された団体や個人をいくつかひろってみましょう。

*プロレタリア作家・小林多喜二の生誕100年を記念して秋田市内で開かれた展示会
*熊本県で開催された「非戦・平和を願う仏教者ウォーク・イン」
*青森の陸上自衛隊駐屯地の前で、隊員にイラク派兵について質問し、青森市内で市民に賛否をたずねた朝日新聞の記者
*ヘリコプターの騒音がうるさくて「なんとかならないか」と苦情の電話をいれた基地周辺の住民
*山田洋次監督
*高校生のピースウォーク

 これらがどうして「テロや暴動」に発展する可能性があるといえるのでしょうか?

 常識的な頭脳の持ち主ならば、誰がどう考えても、その可能性はゼロでしょう。文字通り、荒唐無稽な話です。

 では、「どのような基準で」監視対象を選んでいるのでしょうか。どう考えても、その答えは、「自分たちが気に入らない相手」としか言いようがありません。



 シビリアンコントロールという原則があります。日本でも、憲法、関係法令は、この立場から定められています。
 元防衛施設庁長官の宝珠山昇という方が、2000年に(財)ディフェンスリサーチセンターにあてて答えた文章があります。
 次のように書かれています。

「『シビリアン・コントロール』は、一般的には、主権者がその保有する武力の管理・運用を自らの意思に従って行なうことを意味する。
 民主主義国家においては、軍隊に対して法治主義を(他の行政庁よりも)より厳正に適用することを強調・表明するものである。これは、軍隊の使用について、その原則を法律を通じて公開し、独裁的・専制的となることを防ぎ、内外の信頼関係を増進することが期待できるものであり、民主主義国家の属性であり、重要・不可欠である」


 この言によると、主権者の意志に従わせるのは、自衛隊が「独裁的・専制的になるのを防ぐ」ということ、逆に言うと、自衛隊が主権者の意志から離れて勝手気ままにするようになると「独裁的・専制的」になってしまう危険性があるということでしょう。
 これは、別に自民党政治や自衛隊に反対している人の言葉ではありません。政府の、防衛庁の幹部だった人がこう言っているのです。


 軍隊が、自分が気に入らない団体や個人を勝手気ままに選んで監視する。こんなことがまかりとおることを許したら、それこそ宝珠山さんの言われるように、「独裁的・専制的」を許し、日本という国が「民主主義国家の属性」を欠くことになってしまうことになるのではないでしょうか。


 これが「意義あり」さんの言われる「危機管理」の正体です。
 「危機管理」という都合のいい理由をつけて国民を監視する。こんなものは、「危機管理」どころか、民主主義への危機を飛躍的に増幅させるもの以外の何者でもないといっておきたいと思います。




 その他の問題にも簡潔に答えておきます。

自分達の意見が少数意見であることを、少しは認識したらいかがでしょうか?

 ・・・エ~ッと。「意義あり」さん、どうやって数えられましたか? エ、いや、どっちが少数でどっちが多数かをです。
 私は、数え方を知らないので、どっちが少数意見で、どっちが多数意見かなんてわかりません。ぜひ、教えてください。私も数えてみます。そうしたら「認識」できるかもしれません。
 ただ、思うのは、私の意見が仮に少数であったとしても、そう目くじら立てて「認識したらいかがでしょうか」って言うほど大きな差はないのではないかなあということです。

共産党は、自分達の主義主張に反する人たちの情報収集や調査活動をしていないと思っているのですか。

 残念ながら、共産党がどんなことをしているのか、私は存じません。
 ただ、思うのは、仮に、共産党が情報収集や調査活動をやっていたとしても、自衛隊がやるのと同列に述べることに意味があるとは思えません。
 自衛隊というのは、人間を殺傷できる強力な武器を持っている集団であり、しかも権力の一員です。情報収集能力という点でも集めた情報を活用する力という点でも強大なものです。


欠点しか見えないあなた達は、人のあら探しだけをしているのでしょうね。

 けっして、そんなことはありません。いい面があればきちんと評価するつもりです。でも、「あら」しかないんだから、なんとも仕方がありません。
 ん~ッと、ところで、「意義あり」さんの言い方だと、今回の自衛隊の監視活動などは「欠点」だし、「あら」だということになりませんかね?
 すみません。揚げ足取りでした。


戦後、敗戦国がここまで豊かに発展したのは、まさに奇跡的なことであり、もっと誇りに思ってよいのではないですか?

 奇跡的かどうかはともかく、戦後の荒廃の中から、今の日本社会をつくるためにがんばられた祖父母や父母たち先輩を心から誇りに思っています。
 しかし、今の日本の政治は、その誇りある先輩達を、邪魔者扱いして、苦しめています。


 一つだけ例を挙げます。後期高齢者医療制度です。
 この制度は、来年4月からスタートします。75歳以上の高齢者は、家族に扶養されている方を含めすべての後期高齢者が保険料の負担を求められ、大多数が「年金天引き」で保険料を徴収されるようになります。保険料額は、全国平均で月6000円。介護保険料とあわせると、多くの高齢者が、毎月1万円を「天引き」されることになります。しかも、その額は、年々引き上がっていくと言われています。
 いままで扶養で保険料のかからなかったお年寄りからも保険料を徴収する。これが高齢者の方への仕打ちと言わずして何というのでしょうか。
 「意義あり」さんが戦後の発展への誇りを口にされるのなら、それを担ってきた高齢者の方の尊厳を踏みにじる政治に怒りをもつべきです。「そんなに今の政治は悪いですか」などと言っていてはダメなのではないですか?


自分の国を卑下ばかりしないで、いいところも見てみましょう。

 う~ん。誤解されていると思うのですが、私は日本という国を卑下したり、日本人を卑下しているつもりは毛頭ありません。
 私は、今の政治が許せないと思っているだけです。その内容については、ここで書くとまた長くなってしまいますので、このブログの他のページなども見てください。



 以上、長々と書いてきましたが、一応、これで、「意義あり」さんへのお答えとしておきます。
 こんな長いの誰も読んでくれないだろうなあ・・・・。

 「意義あり」さん。
 これへの反論をまたいただいても構わないのですが、少し時間をあけていただくと嬉しいです。それでなくても仕事に追われてPCに向かう時間が減っているのに、これに時間を費やしてしまって、書きたいテーマがいっぱいあるのに書けないのです。


 ということで、何とか書き上げたポチでした。

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2007年6月21日 (木)

「意義あり」さんに答える(1)「家族を守る」

 ポチです。
 ついに、バルセロナは届かず、レアル・マドリードが優勝しました。ガッカリ・・・。
2007061800000005spnavipspoview000_1 ア、すみません。わかる人にしかわからない話でした。スペインサッカーのことです。
 最終戦がおこなわれた月曜日は、朝4時から起き出して、長男クンとテレビを観ていました。ちなみに、長男クンはレアルの応援です。
 途中までは、バルセロナ大量リード、レアルは負けていて、「奇跡の大逆転」ありか!って思っていたのですが・・・・。残念・・・・。

 シーズン中盤までは、バルセロナの圧勝。レアル・マドリードが優勝するなんて思いもよりませんでした。



 さて、今日は、私の2つの記事にいただいたコメントに答えてみようと思います。さて、うまくいきますかどうか。

 6月7日の「なるほど『法令の範囲内』だ!」という記事に対し、「意義あり」さんという方から、次のようなコメントを頂きました。


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あなた達に一言!
自分達の意見が少数意見であることを、少しは認識したらいかがでしょうか?
「野党はあんまり反応しないように思いますが違いますか?」・・・・そのとおり、常識のある野党はこんなことでは騒ぎません。
「国や軍隊(とは言わないのかもしれませんが)が国民を監視する、こんな国は絶対にごめんです。」・・・・自衛隊がテロや暴動に発展するおそれが少しでもあれば、情報収集や調査活動をするのは当たり前でしょうが。
同じような行為でも、監視という言葉を使うと、非常に悪い意味に取れます。
一時期、防犯カメラを悪意を持って「監視カメラ」と呼んでいたメディアもありましたが、今では、「監視」よりも「防犯」の価値が見直されてきているとおりです。
何か起きてからでは遅いのです。
これを危機管理というのです。
それとも共産党は、自分達の主義主張に反する人達の情報収集や調査活動をしていないと思っているのですか?
そんなことも知らずに、批判ばっかり。
そんなに、今の日本や政治が悪いですか?
欠点しか見えないあなた達は、人のあら探しだけをしているのでしょうね。
戦後、敗戦国がここまで豊かに発展したのは、まさに奇跡的なことであり、もっと誇りに思って良いのではないですか?
自分の国を卑下ばかりしないで、いいところも見てみましょう。
人間に対しても同じですよ。
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 それで、そのコメントに対して、私はこういうコメントを入れておきました。



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「意義あり」さん
コメントありがとうございます。
すみません。ご返事が遅くなっています。
新たにエントリーをたててお答えしたいと思っていますので、もうしばらくお待ちください。
それから、違ったらゴメンナサイ。
以前、義家氏の記事に対してコメントいただいた「匿名」さんと、もしかして同じ方ですか?
もし、そうでしたら、せっかく別エントリーを立ててご返事させていただいたものを見て頂いていないような気がします。
「学力と競争――『匿名』さんのコメントに応えて」という5月2日付の記事をご覧いただければ幸いです。
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 このコメントを入れたら、「意義あり」さんから、「学力と競争――『匿名』さんのコメントに応えて」の方の記事に次のようなコメントが寄せられました。

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「匿名」さんです。
私に対するコメントを読ませて頂きました。
私ごときの意見に、長々と、真剣に、コメントしていただき恐縮です。
真剣に考えていることは伝わりましたが、考え方の方向性が私には理解できませんでした。
改悪法?の16条「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」から
『つまり、「国家を唯一の価値の基準とし」「自国の運命を第一義的に考え国際間の紛争を武力をもって解決しようとする武力崇拝の思想」を教育の中に侵入させるためだと・・・・。』
という結論にたどり着くあたりは、あまりにも飛躍しすぎているのではないでしょうか。
一見、理論的に説明しているように見えますが、無理矢理「軍国主義に戻そうとしている。」という結論に持っていこうとしている・・・いや、持って行ってます。
改悪法なんて言っているのは、衰退著しい日教組と社民党くらいではないのですか?
あなたは、命を懸けて家族を守らないのですか。
国を守るということは、家族を守ることでもあるのですよ。
「命を懸けて国を守ること=軍国主義」ではないのですよ。
不正な侵略に対しては、命を懸けて国を守る、家族を守るのは当たり前のことと思うのですが・・・・あなた方は、このようにいうと、すぐに「戦前・戦中の軍国主義と同じだ!」ととるから困ったものです。
ポチさんは、ゴールデンを飼われているようですが、私もゴールデンを飼っています。
ゴールデンは、おおらかで、無邪気で、わんぱくで、お人好しで、人が大好きで、攻撃的でなく・・・・大好きです。
体が大きくて、じゃれはじめると手に負えないのが玉にキズですが・・・・。
たぶん、この意見には賛同してもらえるんじゃないかな。
そこで、牙を剥かないで、ちょっと視点を変えて、ゴールデンのような目で物事を見てみたらどうでしょう。
ポチさんは、心配症なのか、話が飛躍しすぎのような気がします。
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 ということです。



 さて、「意義あり」さん、エ~ッと、「匿名」さん・・・・・。
 どうでもいいですけど、この際、名前は統一していただくとやりやすいのですが・・・。ここでは、「意義あり」さんということでお呼びすることにします。


 意義ありさんのコメントで、心から同意できたのはコレ。

ゴールデンは、おおらかで、無邪気で、わんぱくで、お人好しで、人が大好きで、攻撃的でなく・・・・大好きです。
体が大きくて、じゃれはじめると手に負えないのが玉にキズですが・・・・。


 まったくそのとおりですね、意義ありさん。
 本当に、人間が大好きなんですね。我が家の癒し系存在です。
 そして、じゃれて飛び掛ってきて、押し倒されて、何度メガネをグチャグチャにされたことか・・・・。


 でも、これ以外は、同意するのはなかなか困難でした。
 それでは、一つ一つ考えていきましょう(順不同です)。

 まず、お答えしていく上で、テーマをいくつか決めたいと思います。
 1つは、「家族を守る」という問題です。
 2つめは、「危機管理」の問題
 3つめに、その他の問題
とします。



 今日は、とりあえず、1つめの点です。

 どうやら、意義ありさんに言わせれば、私は「家族を守ろうとしていない」存在ということになるようですが、とんでもありません。
 意義ありさんに負けずとも劣らず、私も「命がけで家族を守」りたいと強く思っています。

 ただ大きく異なるのは、家族を何からどう守るのか、という点です。

 意義ありさんの見解によると、家族を守るということの前提は、国を守るということで、それは「不正の侵略から国を守る」ということに集約されていくようです。
 この点で、2つのことを言わせてください。

 1つは、「家族を守る」ということは、そんな単純なものでしょうか?ということです。
 もし、仮に「不正の侵略」があれば、それと対決しなければならないことは当然だと思います。
 しかし、家族を守るということがイコール国を守るということで、それは不正な侵略に備えることだというのはあまりにも短絡な思考だと思うのですが・・・。
 いつ起こるかもしれない、起こらないかもしれない「不正の侵略」に備えるより以前に、今実際に起こっている家族を苦しめる問題への対処こそが、家族の一員として、夫として、父親として、そして息子として、私に求められています。
 長時間労働と低賃金のなかでどう家族を守っていくのか。そしてリストラへの恐怖。住民税の大幅増、社会保険料や介護保険料の増額。ギリギリの暮らしの中で、もし、私が病気にでもなったら、我が家は一発でアウトです。必死になって、家族を守るために、私は日々、たたかっています。

 この点では、意義ありさんの次の言葉が印象的です。

そんなに、今の日本や政治が悪いですか?

 意義ありさんは、ひょっとして自民党の代議士さんか、どこかの大企業の社長さんか、アメリカ大使館の方か、もしくは、それらに準ずる方でしょうか?
 そうであれば、これ以上、何かを言う必要もありません。しかし、そうでなく、いわゆる「庶民」と呼ばれる階層の方なのであれば、この言葉には、ただただ唖然とするばかりです。

 逆にお聞きします。今の日本の政治はいいですか?

 いろんな世論調査がおこなわれていますが、どの世論調査も内閣支持率は3割台。客観的に言って、自民党を支持されておられる方も含めて多くの国民は今の政治がいいとは思っていないことは確実でしょう。
 それには、やはり根拠があります。
 貧困と格差が日本社会を覆っています。それらは、自然現象ではありません。「構造改革」という名前で、新自由主義路線が日本社会に導入されてきた結果です。大企業は、リストラする自由を与えられ、低賃金でいつでもクビを切れる非正規雇用の若者を働かせる自由を手に入れ、そのうえさらに毎年毎年の企業減税の恩恵を受け、わが世の春を謳歌しています。
 そのしわ寄せを一身に受けているのが庶民です。働いても働いてもまともに生活できるだけの収入を得られず(いわゆるワーキングプアというヤツです)、ありとあらゆる高負担を強いられている現実は、間違いなく政治の責任です。

 もし、意義ありさんがいわゆる「庶民」と呼ばれる階層であって、それでも、今の政治の現実に何の矛盾も感じられないと言われるのであれば、あなたに家族を守ることなんかできるんだろうかと、率直に疑問をもってしまいます。

 意義ありさんは、「家族を守ること」イコール「国を守ること」とおっしゃいますが、家族を守るために「国(の悪政)とたたかわなければならない」こともある、いや、むしろその方が多いというのが私の意見です。

 ちなみに、それは、牙をむいているということではありません。むしろ、まるでドーベルマンのように(この例えはドーベルマンに申し訳ないかな)国民に牙をむいているのは政府の方です。私たちは、せいぜい鼠。「窮鼠猫を噛む」っていうところでしょうか。ゴールデンだって、本気で怒ったら牙を抜くでしょ。


 この点で、2つめに言いたいのは、「不正の侵略」から家族を守る道はどこにあるのか、という問題です。
 どうも、意義ありさんのコメントからうかがえるのは、「お国のために命をささげるようになる教育が必要だ」という西村議員さんの意見の賛同されているようです。
 その根拠になっているキーワードが「家族」です。つまり、「お国のために命を捧げることは家族を守ることにもなるんだ」ということでしょう。

 しかし、「お国のために命を捧げる」ことが本当に家族を守ることになるでしょうか?
 戦争は家族を不幸にしてきた、これが歴史の事実です。

 もちろん、「不正の侵略」が起こる可能性は否定できません。しかし、力に対し力をという発想がどういう事態になるのかは、イラクの現実がそれを如実に示しています。
 「泥沼」。・・・それ以外の言葉は見当たらないでしょう。多くの家族が犠牲になりました。イラクの人もアメリカの人も・・・。

 何が必要なのかといえば、軍事力や「お国のために命を捧げる教育」なんかではなく、「不正の侵略」をおこさせない外交の努力ではないでしょうか。
 世界は、大きく動いています。 いまや、世界の国々の大勢は、「外交こそが最大の安全保障」という考えに立っています。軍事力にものを言わせる安全保障が無力であるという認識が広がっているからです。
 ですから、世界の軍事同盟は今、解消ないしは空洞化の方向に大きくすすんでいます。アジアにあったSEATO(東南アジア条約機構)という軍事同盟はすでになくなりました。中南米にある米州相互援助条約(リオ条約)は脱退が相次いでいます。そして、ヨーロッパでは、あの北大西洋条約機構(NATO)でさえ、イラク戦争を機に機能をしなくなっていると言われているのです。
 日本の国の中にいるとなかなかわかりませんが、いまや、軍事力による「安全保障」という考えに固執している国は、世界でもアメリカと北朝鮮と日本くらいじゃないでしょうか。

 同時に、この点で、もう一言っとくと、「お国のために命を捧げよ」って言ったり、「集団的自衛権の行使を」と言ったりしているのは、「国を守る」ためや「家族を守る」ためだとは、とうてい思えません。
 じゃあ何のため?
 「アメリカのため」なんじゃないでしょうか。


 途中ですみません。次回に続きます。

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2007年6月14日 (木)

消えた鎮守の森――だじゃらんさんのコメントより

 ポチです。
 今日も蒸し暑い一日でした。
 職場にはまだエアコンは入りません。同僚には、かなり太目の人もいて、エアコン入れたくてそわそわしていますが、無視しています。こんな時期からエアコン入れてたまるか!
 ・・・・そういう自分自身もかなり暑がり。我慢大会の様相を呈しています。

 さて、だじゃらんさんから次のようなコメントをいただきました。

 だじゃらんさん
 コメントありがとうございました。

 ぜひ、みなさんにも見ていただきたいので、全文を引用させていただきます。

    ---------------------------------------

はじめまして
じつはお気に入りに登録していつも読ませていただいてます。
山口県に住んでいます。
岩国市議会の「国防協力都市宣言を求める決議」には
集会で聞いてびっくりしました。
あんまりなので全国の人に知ってもらいたいと思い「マガジン9条」にも投稿しました。

岩国クンがんばれ!という西山監督の新作ドキュメンタリーの
草の根上映会が各地で始まるそうです。
ちょっと長いけど貼り付けさせて下さい。
国や県が市民をいじめる事態、こんなのヘンだよねと
みんなで声をあげていきたいです。

映画『消えた鎮守の森~見えてきた沖合移設のからくり』
◎山口県全域・岩国全域草の根ネットワークによる巡回上映を開始します!
巡回上映スケジュール
無料なんですが各会場でカンパをお願いするようです。
 6月10日(日)通津公民館(岩国)14時上映
 6月10日(日)平田供用会館(岩国)19時上映
 6月15日(金)下関市菊川町/菊川総合福祉会館19時上映
 6月16日(土)岩国供用会館(岩国)14時上映
 6月16日(土)錦町ふるさとセンター(岩国)19時上映
 6月17日(日)由宇文化会館ホール(岩国)13時30分上映
 6月17日(日)牛野谷供用会館(岩国)19時上映
 6月18日(月)山口市吉敷/喫茶ういるびー2Fギャラリー19時上映
 6月19日(火)宇部カトリック教会19時上映
 6月20日(水)周南市須々万/教念寺19時30分上映
 6月21日(木)萩市上映(予定)
 6月30日(土)愛宕供用会館(岩国)19時上映

 主催/山口県巡回草の根上映ネットワーク
 お問合せ/080-5255-7406(西山)090-8609-9724(石田)


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 この映画のことは、マスコミでもとりあげられています。

映画:岩国の住民描く「消えた鎮守の森」、10日から各地で上映 /山口
 大規模宅地造成「愛宕山地域開発事業」の中止、転用問題に揺れる岩国市の住民の姿を追ったドキュメンタリー映画「消えた鎮守の森~見えてきた沖合移設のからくり」が10日から上映される。昨年3月の旧岩国市での住民投票を描いた「米軍再編・岩国の選択」を製作した西山正啓監督のシリーズ第2作。無料だがカンパを募っている。(「毎日」)


 愛宕山開発の問題は、以前、私もとりあげました。

  米軍基地と住宅開発、不可思議な関係(その1)
  米軍基地と住宅開発、不可思議な関係(その2)

 その愛宕山開発のドキュメンタリーです。
 ぜひ、お近くの方、時間の許す方は観に行ってください。

 だじゃらんさん、貴重な情報をありがとうございました。

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2007年6月13日 (水)

「A PLACE IN THE SUN」――開設半年の節目に

 ポチです。
 今日は、このブログをはじめて、ちょうど半年です。ブログをはじめたのが、去年の12月13日です。
 この半年で、74の文章を書き(この記事が75本目です)ました。仕事に追われたり、PCに向かう気力が出なかったりで、何度も長期休暇をしてしまいましたが、何とか半年間続きました。
 半年たった記念にデザインも一新してみました。




 始めた頃の記事を見てみると、思わず削除してしまいたくなるくらい恥ずかしい文章が並んでいます(最近のだってたいして変わりませんが、それでも少しはましになったのではないかと思っています)。まあ、自分の成長記録だと思って、さらしておきましょう。


 ということで、たかが半年ですが、一応「記念日」なので、原点に立ち返って、もう一度、このブログのタイトルをテーマにします。


 スティービー・ワンダーが歌った初期の名作。浜田さんは、1996年に出された19枚目のアルバム「ROAD OUT "TRACKS"」のなかで、60年代にスティービー・ワンダーが歌ったときとまったく同じアレンジでカヴァーしています。
 かつておこなった野外コンサートのタイトルを「A PLACE IN THE SUN」とするなど、彼のお気に入り(と思うのですが)のR&Bです。
 ちなみに、いまおこなっている彼のツアー「ON THE ROAD 2006-2007 "My First Love is Rock'n'Roll」の前半(2006年)のコンサートではオープニング曲でした(今年のコンサートには全部はずれで行けてないのでわかりません)。



 「太陽のあたる場所は必ずあるから、どんなに辛くても、そこに向かって歩いていこう!」
と呼びかけてくれる「人生への激励歌」です。
 「改憲」だとか、「貧困と格差」だとか、本当に曲がり角に来ている日本社会だけど、「太陽のあたる場所は必ずある」と信じてがんばっていこうと思います。




          A PLACE IN THE SUN

Shogo1_1Like a long lonely stream
I keep runnin' towards a dream
Movin' on, movin' on
Like a branch on a tree
I keep reachin' to be free
Movin' on, movin' on

'Cause there's a place in the sun
Where there's hope for ev'ryone
Where my poor restless heart's gotta run
There's a place in the sun
And before my life is done
Got to find me a place in the sun
Like an old dusty road
I get weary from the load
Movin' on, movin' on

Like this tired troubled earth
I've been rollin' since my birth
Movin' on, movin' on

'Cause there's a place in the sun
Where there's hope for ev'ryone
Shogo2 Where my poor restless heart's gotta run
There's a place in the sun
And before my life is done
Got to find me a place in the sun


太陽のあたる場所

一本の長くて孤独な川のように

僕は夢に向かって走りつづけている

立ち止まらずに 先へと進んでいる

一本の樹の小さな枝のように

僕は自由を求めて手を伸ばし続けている

もっと先へと あきらめないで

古くて埃まみれの道のように

僕は重荷にうんざりしている

でもどんどん行くんだ もっと先まで

くたびれて問題だらけの、この地球のように

生まれてからずっと僕は転がりっぱなしさ

ぐるぐる回れ 止まっちゃいけない

だって太陽のあたる場所はかならずあるから

そいつは誰にでも希望がある場所で

僕の貧しく不安な心も追っ掛けるべき場所なんだ

そうさ、太陽のあたる場所はかならずある

命がつきてしまう前に

太陽のあたる場所を見付けよう






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2007年6月12日 (火)

これでいいのか介護保険―コムスン問題に寄せて

 ポチです。
 蒸し暑さを感じるようになった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。



 今日は、コムスンの話題で考えていることを書いてみようと思っています。十分まとまっていないので、完成するかどうかわかりませんが、書きながらまとめていこうと思っています。

 さて、コムスンの問題は、ご存知の通りですが、一応、簡潔に一連の経過をまとめておきます。

(1)コムスンは、ヘルパーの数などを水増しで申請して介護保険を不正に請求した
(2)都道府県がこれを摘発し処分しようとする直前に事業所を閉鎖し、処分逃れをしていた
(3)そうしたことが繰り返されることで、厚生労働省が事業所の更新不許可の方針を出す
(4)コムスンは事業を同じグッドウィルグループの会社に譲渡し、引き続き介護事業を続けようとした
(5)厚生労働省がそれに「待った」をかけた
(6)このままでは、6万人の利用者に重大な被害が出る

というような話でしょうか。

 たしかに、コムスンは悪質です。それはハッキリしています。
 ・・・・しかし、それだけでいいのか?という思いがつのって仕方ありません。

 テレビを観ていたら、介護施設の事業者が「そもそも介護事業などというのは儲かるものじゃない。介護で儲けようと思ったら必然的にああなる」という趣旨の発言をされていました。
 この発言の裏には、介護保険制度の根本的な欠陥が見えてくるような気がします。



 今度の事件がおこったあと、閣僚の方々が様々なコメントを出しています。たとえば・・・。

〇大田弘子経済財政担当相
「法令違反はとんでもない」しかし「民間の参入が悪いという方向でなく、健全な介護市場、介護保険制度のあり方に向けてルール整備をしていくことが必要だ」(「毎日」)

 何か言い訳じみていませんか?
 そして、もっと露骨なのがこれ。

○伊吹文明文部科学相
何かおかしなことをしてないと利潤は上がらない。子会社に衣替えするというようなことはさせるべきではない」(時事通信」)


 大田さんの発言は、民間が参入して健全に介護事業をするにふさわしいルールが現時点では存在しないということを言われているのだと思うし、伊吹さんの発言にいたっては、そもそも介護事業は儲かるはずもないとおっしゃっているわけです。


 政府は、介護保険制度導入を機に、介護事業への民間企業の参入をすすめる一方、公的な責任を放棄してきました。しかし、こんなことは言うまでもないのですが、民間企業の原点は利潤です。そこに利潤があるから企業は参入してきます。
 しかし、政府のすすめてきた介護保険制度は、本当に民間企業が参入するにふさわしい制度になっているのでしょうか?

 もちろん、根本的に、「介護」というものが営利法人にふさわしいものかどうかという議論があります。最近では、「医療」や「学校」なども営利法人が参入することが可能になろうとしているようですが、これらも含めて、私自身は疑問を感じています。
 しかし、その問題はおくとして、介護保険制度それ自身のことについて考えてみます。


 そもそも介護保険制度はなぜ導入されたのでしょうか?
 政府は、「社会で支える介護へ」などと宣伝しました。たしかに、そういう側面もあり、内容さえふさわしいものになっていれば、その役割は十分果たせたと思います。
 しかし、導入の動機として忘れてはならないことは、国の介護福祉施策への経費を減らしたいという点があったことです。
 介護保険導入に伴い、介護施策への国庫負担割合は50%から25%へと大幅に削減されました
 その結果、この制度は大きな矛盾をかかえることになりました。

 一つは、これは利用者にとっての面ですが、保険料・利用料が高すぎるとともに、保険給付の支払い額を引き下げるために、介護保険から排除する高齢者をたくさん生み出しているという問題です。
 必要な介護が受けられない高齢者、「予防」という名前での介護保険制度からの排除など、あげれば切りはありませんが、これは主題とは違うので割愛します。

 二つ目に、今日の記事の主題に関わる問題ですが、介護報酬の設定が安すぎるという問題です。
 安すぎる介護報酬は、介護事業者に深刻な影を落としていると思います。ヘルパーさんはじめ職員の方に過酷な労働条件や低賃金を強いざるを得ない実態です。
 もちろん、コムスンのようなところは論外ですが、一生懸命やろうとすればするほど、手厚い介護をしようとすればするほど、事業が困難になっていく、職員を酷使しなければいけなくなっています。
 介護事業の柱はマンパワーです。それを担うヘルパーさんや職員のみなさんがやりがいをもって働けなくて、どうしてこの事業がなりたっていくでしょうか。事業者の方たちが事業の将来に展望を持てなくて、どうして初心を失わず介護事業にとりくんでいけるでしょうか。


 大田さん。あなたの言われる「ルール整備」がどういうものか、先のコメントだけではよくわかりませんが、それが、今回のコムスンのような不正を許さないというだけなら片手落ちでしょう。

 伊吹さん。「何かおかしなことをしていないと利潤はあがらない」ような状況にこそ問題の根源があるのではないですか?それが当然だと言わんばかりのあなたの発言には恐れ入るばかりです。

 減らした国庫負担割合を元に戻し、介護報酬の見直しを含む介護保険制度の抜本的見直しこそが今求められているのではないでしょうか。


 介護保険のことに詳しいわけではありません。よくわからないままに書いています。でも、介護保険の携わっている友人は何人かいます。彼らの悲鳴を聞くなかで私なりに考えていることを書きました。間違っている点があれば指摘していただければと思っています。


 というようなことを書いていたら、今朝の新聞にこういうことが書いてありましたので追記しておきます。


コムスン介護事/分割売却浮上/収益低い「訪問」敬遠/ワタミ
「『訪問介護はお断りさせていただいた。今の介護報酬のなかでやるのは難しい』。ワタミの渡辺美樹社長は11日、コムスン買収に名乗りを上げた場で、訪問介護事業は引き受けない意向を明確にした」(「朝日」)

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2007年6月 7日 (木)

なるほど「法令の範囲内」だ!

 ポチです。
 前回の更新から1週間がたってしまいました。
 もうそろそろ更新しなきゃ、と思って、テーマを考えていました。教育問題もおもしろい、岩国の問題もその後の進展がある、消えた年金問題も重大だ、コムスンの問題もおこった、この間、萩に仕事で行った話しをしようか、それとも、連続して浜田省吾にしようか・・・・と思っていたら・・・・。


「陸自、市民運動を監視」(「朝日」7日付)


 ということで、今日はこれにしようと思います。

 自衛隊の情報保全隊が、政党、平和団体、市民団体、宗教団体、ジャーナリスト、学者、文化人、弁護士など、イラク戦争に反対の行動や発言をした団体・個人を監視し、情報を収集していました。その対象は、289にも及んでいました。
 しかも、自衛隊とはどう考えても結びつかない年金問題や消費税増税反対の集会までもが監視されていたというわけです。

共産党・志位委員長のコメント「情報保全隊がおこなっている活動は、日本国憲法を蹂躙(じゅうりん)した違憲の活動であるとともに、自衛隊法にも根拠をもたない違法な活動である。自衛隊という軍隊が、政府・自衛隊の活動に批判的な市民や政党の活動を監視する――これは戦前・戦中の「憲兵政治」――軍隊の治安機関であった憲兵組織が、やがて国民全体の監視機関となり、弾圧機関となった暗黒政治を今日に復活させようとする、絶対に許しがたいものである。これ以上、こうした闇の部隊の活動を隠蔽(いんぺい)・継続することは許されない。わが党は、政府にたいして、情報保全隊の活動の全容を明らかにすることを求めるとともに、違憲・違法な監視活動をただちに中止することを、強くもとめるものである」

 つまり、憲法違反であり、違法だと指摘しています。


 それに対する政府や自衛隊関係者のコメント。
◆塩崎官房長官「防衛省の文書であり、防衛省に問い合わせしてほしい」「法令の許容範囲であれば許される」(「毎日」)
◆久間防衛大臣「当時は(イラク派遣への)反対運動もあり、隊員や家族を安心させることが目的だった」(「毎日」)
◆守屋武昌防衛省事務次官「自衛隊イラク派遣に反対運動が高まっており、隊員や家族の心配に応える体制をつくるため、この種の資料を作成した」「(年金制度や消費税に関する集会の報告もあったことについて)社会情勢の中で、イラク派遣がどう扱われているか調べることもある」(以上は「時事通信」)、「必要な情報収集だ。違法性は一切ない」「防衛省設置法に基づく調査・研究であり、(陸上自衛隊の)訓令で情報保全隊に与えられた情報収集活動」(「毎日」)
◆折木良一陸上幕僚長「内部文書かどうかはコメントできないが、保全隊は自衛隊の任務遂行に影響があるかどうか調べるために情報収集する。法令で決められた範囲の任務だ」(「時事通信」)


 こちらは、「法令の範囲内」だということです。


 では、「法令の範囲内」ってどういうことでしょうか?

 守屋事務次官のコメントにしたがって、「防衛省設置法」をみてみました。
 第四条「所掌事務」というのがあって、「防衛省は、次に掲げる事務をつかさどる」とあり、全部で33の事務をおこなうとなっています。
 その18番目に「所掌事務の遂行に必要な調査及び研究を行うこと」とあります。つまり、第四条のほかの32項目全体をおこなうのに必要な調査研究だということでしょう。しかし、32の項目をどう眺めてみても、市民団体や学者や文化人などはもちろん、政党や平和運動団体を監視・調査することを合理化する項目はないような気がするのですが・・・。

 しかも、「内部の運用基準によると、情報保全隊の調査対象となるのは▽自衛隊に対して秘密を探知しようとする▽基地施設などに対する襲撃、業務に対する妨害▽職員を不法な目的に利用するための行動――の恐れがあるなどの場合」(「毎日」)なんだそうです。
 どう考えても、今回の調査対象の289の団体・個人がこの基準に合致しているとは思えません。


 どうも、守屋さんの言ってることが理解できなくて、「じゃあ、何の法令だ?」と考えて、自衛隊法をみてみました。第3条に「自衛隊の任務」というのがありました。こう書いてあります。

第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。


 ・・・なるほど。そういうことですか。
 「法令の範囲内」ということの意味がよくわかりました。つまり、イラク戦争に反対したり、年金問題や消費税増税を抗議する集会を開いたり政府のやることに反対することは、「間接侵略」であり、「公共の秩序」を乱すものであって、これを自衛隊が監視したり、調査することは当然だということなんですね。

 自分達の気に入らない人たちは「監視し、情報収集する」・・・。しかも、それを当然だと開き直る・・・この政府の発想。
 これがもう一歩進めば、自分達の気に入らない人たちは「取り締まる」になり、さらにすすめば「弾圧する」になるでしょう。それだって、彼らにいわせれば「法令の範囲内」です。

 いつか歩いてきた道・・・・。


 国や軍隊(とは言わないのかもしれませんが)が国民を監視する、こんな国は絶対にごめんです。

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