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2007年1月19日 (金)

深刻な看護師不足とあきれた医療政策

 ポチです。
 昨日は、仕事で萩市の旧田万川町まで行ってきました。旧田万川町は、島根県益田市に接する山口県で一番北で一番東にあるまちです。先ごろ、萩市と合併しました。
 この旧田万川町は、「江崎」という日本海に面した地域と「小川」という山間部の2つの地区に分かれています。

 山口県は、「道路満足度日本一」の県だそうです。どこに行ってもリッパな道路が走っています。この田万川でも例外ではありません。江崎にある「道の駅・田万川」の交差点から、山のほうに向かって高架のリッパな道路がつくられています。途中、昔の道路のままのところも多いのですが、小川の最北部、隣の旧須佐町弥富の付近になるとまたリッパな道路になります。いったい、一日何台の車が通るのでしょうか。
 旧田万川町では、福祉タクシーというのがあって、高齢者が病院に行ったり、役場にいったりするのに活用されており、高齢化がすすむ町では、住民にとってかけがえのない交通手段だったそうです。しかし、合併で、これが廃止されました。
 こんな必要とも思えない道路をつくるお金があったら、福祉タクシーなんていくらでも存続できるのになァ~などとリッパな道路を見ながらため息が出ました。

 ということで本題です。
 近頃、「看護師不足」ということがあちこちで言われている。全国の看護学校から毎年かなりの数の看護師が生まれるはずなんだけど、新卒看護師の約1割が1年以内に離職するそうだ。それで、潜在看護職員(つまり、看護師の資格は持ってるんだけど、看護師として働いていない人だネ)はおよそ55万人もいるという。
 看護師さんの仕事ってホントにたいへんらしい。まず夜勤がある。それに、患者さんの命を預る重い責任も課せられる。使命感に燃えて看護師になったものの、その大変さと辛さに耐えられずやめていくのだそうだ。
 いま、厚生労働省は、55万人の「潜在看護師」を職場に戻すことに重点を置いた増員策をとっているというが、看護師さんも「高齢化」がすすんでおり、そんな小手先の対策では、問題はさらに深刻化するのではないかと指摘する声も強い。看護師さんが、肉体的にも精神的にも喜んで働ける環境整備、法整備こそ必要なのではないかと。

 実は、ポチの知り合いの看護師さんの勤めている病院(宇部市の中堅の病院で、140床くらい)では、ボーナスも大幅カットされ、職員の中からは、「あれだけ働いてこれだけか~」って声が職場の中に渦巻いていて、「やめる」っていう看護師さんの引止めに四苦八苦してるという。
 いま、病院はどこも経営が大変だそうだ。その原因は、政府の医療政策だ。

 政府が医療費抑制のために考えたのは、大きくいって2つ。これがトンデモナイ内容だった
 1つは、患者負担をふやして、「お金が大変だから、具合が悪いけど、病院行くのやめとこ」って、なるようにすること。これって実は、たいへんなことだよネ。だって、「ビンボーニンは、病気になっても医療をうけるな!」っていうことでしょ。そりゃあ、郷土のホコリ・アベシンちゃんみたくお金が有り余ってるんなら、少々お金がかかったって病院行けるだろうけど、月4万円程度の年金暮らしのおばあさんにとっては、治療費にお金を使うってことにかなりの決断がいることなんだと思う。
 で、話がそれてしまったけど、2つめが診療報酬の引き下げだ。一部を除いて、多くの病院が、これで苦しい経営に陥っている。さっき言った知り合いの看護師さんの病院は、毎年何千万円って赤字を出してるって言ってた。
 こんなことをしてるから、看護の職場の環境整備なんてできっこないし、逆に、悪化する一方だ。だから、どんどんやめていくんだよな看護師さんが。それで、厚労省は「看護師増やすゾ~」って言ってんだから、もう支離滅裂。

 しかも、この看護師不足に拍車をかけているのが、「7対1」の問題だ。
 去年4月の診療報酬の改定で、入院病棟の看護師さんの配置を厚くすれば、診療報酬が高くなるという新しい基準をつくった。
 看護師さん1人につき、入院患者さんの数が少ないほど診療報酬が高いんだけど、今までは、最高が「10対1」、つまり、看護師さん1人につき入院患者さんが10人ってのが最高だった。新たに、その上の「7対1」ってのができたワケだ。
 で、こうなった。ちなみに、1点は10円。
          改定前の診療報酬    改定後の診療報酬
  7対1           -             1555点
  10対1        1209点           1269点
  13対1        1107点           1092点
  15対1         939点            954点
  15超対1    842か783点           575点

 こういうふうに書くと、「おお、患者さんに手厚くする方が診療報酬が高いなんて、患者さん本位の考え方で、いいことじゃないか」っていう気になるかもしれない。

 そんなワケないジャン!あのヒトデナシの自民党政府がやることだもの

 どういうことかというと、このこの新しい診療報酬の基準を設けた理由が、急性期の患者さんに手厚く看護することで、入院日数を短くし、医療費を減らす(またこれだ!)ことにあるから、この診療報酬を病院がうけとるためには、とにかく早く退院させることが条件になるそうだ。
 大病院でも、これまでは最低でも2週間程度の入院はさせていた。それが1週間になる。患者さんが回復していようといまいと、1週間たったら「ハイッ、あなたは急性期をすぎたから、退院です!」ってことになる。で、地域の中小の病院に転院するワケだ。

 話が寄り道ばかりしてゴメンナサイだけど、看護師さんの話にもどるネ。で、どうなったかっていうと、看護師争奪大戦争!
 都市部の大病院が、この「7対1」を採用して、看護師さんの大募集をはじめた。で、こういう病院は待遇もいいから、地域の中小の病院の看護師さんたちがゾクゾクとやめて、デカイ病院に移り始めたワケだ。で、中小の病院は必要な看護師さんの数が確保できず、大変なことになっている。
 さっきの数字を見てもらったらわかるんだけど、あとえばある病院で、それまで「15対1」の看護体制でやってて「939点」だった診療報酬が、看護師さんがやめてしまい「15超対1」にまで下がってしまったら、診療報酬は「575点」、半分近くにまで下がってしまうってことだ。「やってられるか!」ってなるわけだ。ここにも「格差」だ。都市部と田舎の格差大病院とそれ以外病院の格差。都会に住んでる者だけが、手厚い看護をうけられ、大病院だけが儲けることができるって寸法だ。

 宇部市では、この「7対1」を採用したのは、山口大学付属病院と宇部興産中央病院の2つ(だと思う)。この2つの病院が、いま、看護師狩にいそしんでいて、中小の病院、医院は危機感を強めているといわれている。

 で、ケシカランのは、日本看護協会。この騒動の中で、「看護師が不足しているという一部の声が強調されすぎだ。現場からは、丁寧な看護ができるようになったという声が上がっている」とし、古橋美智子っていう副会長さんは「条件のいい病院に看護師が動くのは当然。働きやすい環境整備をするのが先決だ」って言ってるそうだ。
 本当に頭の悪い人だなあ。「条件のいい病院に看護師が動くのは当然」って、そりゃあ当然ですよ。問題は、「そんな当然のことがおこるようなことになっていいんですか」っていうことじゃないんですか?「環境整備するのが先決だ」って、そうですよ。でも、診療報酬は下がる、看護師減ってもっと下がる、そんなことになって、環境整備できますか?メシを食わせないで、健康になりなさいって言っても無理なんですよ。

 とにかく、諸悪の根源は、自民党・公明党政府の「いかに医療費を減らすか」っていう医療政策の誤りなんですね。やっぱり。
 医療費はお金がかかるんです。減らすところは、医療費ではなく、もっとたくさんあるんじゃないですか。最初に言ったムダな道路。必要もない道路なんかやめて、必要なところにお金をきちんと使いましょうヨ。ってつくづく思うポチなのでした。

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