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2007年1月24日 (水)

子どもの危機は大人の危機、社会の危機

 ポチです。
 昨日、今日と出張に行ってました。下関です。で、関門海峡や唐戸市場(県内で最大規模の魚の卸売市場です)の写真なんか撮ってきてblogに載せようなんて思っていたのですが、残念ながら、超過酷な仕事で、まったくそんな余裕はありませんでした。
 関門海峡をみたことがありますか?たぶん、他では見られない光景を観ることができると思いますよ。海辺のまちには、どこにも港があるじゃないですか。でも、そのほとんどすべては(と思うんだけど)、船は、手前から向こうに行く(出航)、あるいは、向こうから手前方向に向かって来る(入港)でしょ。
 関門海峡は違います。右から左に、左から右に船はすすんでいきます。狭い海峡なんで、そこを通る船はすべて観ることができます。大きなタンカーや小さな漁船、大小の貨物船、そして、ときには潜水艦も通っていきます(もちろん、浮上して)。で、唐戸市場の海峡側には芝生のところがあって、そこに寝っ転がって、ボ~ッと観てると、全然飽きないんです。
 昔は、下関に出張に行った時はよく、唐戸市場のなかの食堂で昼ごはんを食べて、関門海峡をボ~ッって眺めていました。最近は、忙しくて、そんなこともできてないなァ。

 ということで本題です。
 今日、尾木直樹の講演会がありました。テーマは「子どもの危機をどうみるか」。コレに間に合わすために、トッピンで仕事をかたずけて、下関から会場に直行しました。
 期待通りというか期待以上というか、とにかく抜群に面白かった。1時間40分くらい話されたんだけど、まったく参加者を飽きさせず(たぶん全員だと思う)、テレビでの顔とはまったく違ってた。もっと理屈っぽく話をされるのかと思っていたら、ホント、まるで漫才師、しかも最近の「これ何がおかしいの?」っていうヤツじゃなく、上質な漫才師(もちろん、内容は違うけど)。実際、閉会のあいさつをしてた人が、「まるで吉本興業から来られた方のようで」って話してたほどなんです。

 で、肝心な話の中身。メモも取らずに聞いてたし(失敗した!)、話の中身を頭の中でまとめきれていないので、いままとまった話はできないんだけど、印象に残ったことだけ書いてみようと思うのです。で、まとまったら、別の機会に書くことにします。

 尾木さんは、「子どもの危機は、大人の危機であり、社会の危機だ」って言われた。それは、今の子どもたちの問題の根本に社会の問題、ゆがみがあるということ。
 子どもたちに向き合うという点で、本来やるべきこととまったく逆のことをいかに国がやっているのか、ということをいろんな面から繰り返し繰り返し指摘されたのが、一言で言って、今回の講演の中身だったんじゃないかなァ。
 その逆さまぶりたるや、尾木さんが「不思議ですね~」って言って、「安倍さんは専門家じゃないですよね、で、取り巻きの専門家が提言出すんだけど、安倍さんも気をつけた方がいいんじゃないでしょうか。ひょっとしたら、ブレーンっていわれてる人が実は、安倍さんを陥れるためにやってるのかもしれませんよ」って、郷土のホコリ・アベシンちゃんもそんな心配をされるくらい、教育再生会議の内容はメチャクチャだというわけです。

 そのメチャクチャな内容の具体例としてたくさんのことを尾木さんはあげたけど、一つだけ書いておくことにします。
 教育再生会議の提言で、「いじめをした子を登校停止」にすると言ってることについてです。
 イジメというのは、なぜ起きるのか。尾木さんがイジメをした子どもに、聞き取りをした結果を話していましたが、「どんな気持ちだったか?」という質問に、まず100%の子どもが「気持ちよかった」と答えるそうです。ちょっといたずらをしてみたら、弱い子が「嫌な顔をした」「従属するようになった」ってことで、「人をいじめると気持ちいいんだ」って思うようになる。イジメをする子どもはほとんどが心の中に鬱屈をもっている。それは家庭環境からであったり、自分が以前にイジメをうけていたからだったりと様々です。「嫌な顔をする」「従属する」弱い子ぼ姿は自分の投影で、その自分の投影をイジメることで快感を覚えるというわけです。
 だからも、問題の解決には、その子の中にある鬱屈をどうほぐしてあげることができるのかの一点にあります。で、「登校停止」にするとどうなるか。その子に寄り添い、心をほぐしてあげるどころか、逆に放置してしまうことになります。その子の心はますますすさんでしまうことになります。尾木さんは、「登校停止にしてイジメがなくなるとでも思っているのでしょうか。1週間、学校に来させないで、1週間後に、その子が、『すみませんでした。もうイジメはしません』って言うとでも思っているのでしょうか」って言われていたけど、本当にそう思いました。

 世界のイジメの件数は「右肩下がり」だそうです。つまり、小学校1年生から高校3年生までを調査したら、年齢が上がるに従って件数は減るんだそうです。で、それは、当然の結果だそうです。年齢が上がり、判断力がつけば、イジメは減っていくんだそうです。
 でも、日本の場合は、小学校1年生頃は少なかったイジメの件数が年齢とともに増えていき、ピークは中学1年生です。また、ある調査によると、6000人の高校生に「イジメをうけたか」と聞いたところ、38%の高校生が「うけた」と答えていて、これは異常な数字だと尾木さんは話していました。
 つまり、日本には、世界の他の国とは違い、子どもたちが通常に発展していくことを阻害するシステムがあるのだろうなァと感じました。そして、それが今の日本の教育政策にあるのだと実感されました。

 最後に尾木さんは、こんな話をしました。「怒るのは誰でもできる。簡単なんだ」と。いま大切なのは、すさんだ心に寄り添ってやれる大人がいることで、それは、親でもいい、教師でもいい、地域の人でもいい、親と教師と地域が協力して子どもたちに寄り添っていくことが今必要なんだと。
 そうさせないように、そうさせないようにって日本の政治はすすんでいるような気がします。子どもを敵視し、教師を敵視し、そんなことをして日本の教育は今、崩壊させられようとしているのかもしれません。そして、教育の崩壊は国の崩壊です。郷土のホコリ・アベシンちゃんは「美しい国」と口で言いながら、「美しい」どころか、「国」そのものを壊しているのでしょう。

 尾木さんが言った「子どもの問題は、大人の問題、社会の問題」って言葉ををかみしめているポチでした。では、また。

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コメント

こんばんは
講演の内容がとてもよくわかり、私も同感です。例えば、いじめられたこの話を聞くには、先生が何時間も時間を掛けねばなりませんし、いじめた子に対しても同様ですが、今の現場の先生方には、余裕がないのではないでしょうか。何日も何時間も掛けても、心を開いてくれるまで、エネルギーの要る仕事なのに・・・。結局、「じゃあ、出席停止だ」って、先生に言えって言うことでしょうかね。酷なことです。
ところで、URLを、毎回書かないでコメント差し上げる方法ってあるのでしょうか。PCのこと詳しくないので。あったら教えてくださいませんか。

投稿: | 2007年1月27日 (土) 22時36分

さっき、名前忘れました。junです^^;

投稿: jun | 2007年1月27日 (土) 22時40分

junさん
先生たちの忙しさは半端じゃないみたいですネ。尾木さんもいわれていましたが、精神疾患の教師の数がどんそん増えてて、4000人をこえたそうです。でも、実際にはその10倍くらいいてもおかしくないって言われていました。

>URLを、毎回書かないでコメント差し上げる方法ってあるのでしょうか

たしかにメンドクサイですよネ。実は私もblog始めたばかりで詳しくなくて、研究中です。私は、管理画面にある自分のblogのURLをコピーして貼り付けています。でも、1回URL書いたら、その人のURLはわかるので、2度目からは書かなくていいのではないでしょうか。違うのかナ・・・。

投稿: pochi | 2007年1月28日 (日) 08時32分

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